
こんにちは、Kanonです。今回は…

軽井広先生の『クールな女神様と一緒に住んだら、甘やかしすぎてポンコツにしてしまった件について』の感想記事です!
あらすじ
一人暮らしの高校生・秋原晴人はある日、家出してきた「氷の女神」と呼ばれる学校一の美少女・水琴玲衣と同棲することに!!
素直になれない玲衣は面倒見の良い晴人に冷たく接する。
しかし、晴人の手作り料理や献身的な看病は、次第に玲衣の孤独を溶かしていく。そして玲衣は彼にだけ甘えたがりな素顔を見せるようになり――いつしか晴人にベタ惚れなポンコツ彼女に!?
「わたしを……恋人みたいに甘やかして」
クールな女神がベタ甘ポンコツになる、同棲青春ラブコメ!
『 クールな女神様と一緒に住んだら、甘やかしすぎてポンコツにしてしまった件について 』軽井広 HJ文庫 2022年08月01日 発行 より引用
こんな人におすすめ!
おすすめポイント
- 高嶺の花なヒロインがチョロインに変わっていく展開が好きな人
- 男1:女3の四角関係が好きな人
- ロミジュリ的な展開が好きな人
ネタバレあり感想
クールな高嶺の花が次第に主人公にベタ惚れなチョロインに変わっていくのが良い
物語の前半では成り行きで主人公と同居生活をはじめることになり、主人公との関わりを極力持たないよう冷淡な振る舞いをするヒロインの玲衣。
しかし、それまで他人から下心のない優しさを受けたことがなかった玲衣は、純粋な優しさを与える主人公の晴人にベタ惚れしていきます。
チョロインっぷりはなかなかのもので、最初は同じ空間にいることも耐えられない様子だったのが、密着し、甘えてキスをねだるまでになります。
さらに晴人が思いを寄せる夏帆に好意的な態度を見せた際には嫉妬したりと、まるで氷が溶けていくように恋心に熱を帯びていく展開がこの作品のウリでした。
一方でタイトルの『ポンコツ』を『天然』的な意味で解釈した読者の方には、少々期待はずれになってしまうかなと思いました。
四角関係も見所
晴人が当初思いを寄せていた幼馴染の夏帆は場を引っ掻き回すJOKER的存在。
物語の終盤では嘘か真か、「実は晴人と姉弟」という関係性が浮上するも、それを理解し、一度は晴人を振ったうえで晴人とキスをします。
また晴人の恋愛相談相手だった悠希乃も突発的に「玲衣でいいなら私が隣に立っていてもいいじゃない」という発言をするも、のちに撤回するといった、複雑怪奇な女心で関係をかき回します。
このあたりが今巻でははっきりと決着することがなかったので、2巻以降の伏線になってくると思います。
総評
読んでいてよく分かったのが、軽井先生はおそらく「高嶺の花との恋愛」と「幼馴染との恋愛(失恋)」が好きなんだろうなということです(笑)
前者は物語が進むにつれてどんどん高い障害が生まれつつも、ヒロインはとにかく一途でベタ惚れ!
後者は物語が進むにつれてどんどん鬱展開が生まれつつも、ヒロインはとにかくメンドくさい!
2巻以降で彼らの関係がどのように変わっていくのか、とても楽しみな作品でした。