こんにちは、Kanon です。
今回は雲雀湯先生の作品『転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件』の感想記事の、3日目にして最新作です。
ご覧ください、この表紙の激マブ(死語)な女の子。
シソ先生のイラストも素晴らしいですね。
今巻ではこれまでの隼人と春希が中心だった心情展開とは異なり、その他の人物の心情についても表現されています。
主人公とヒロインの2人だけでなく、2人を取り巻く周囲の関係や環境も変わりつつありますね。
それでは、感想・レビューに参りましょう!
1巻・2巻の復習はこちらからどうぞ!
どんな人におすすめ?
- ボクっ娘属性が好きな人には圧倒的におすすめ
- 幼馴染との再会系のストーリーが好きな人
- 外見は清楚、中身はガサツなギャップが好きな人
以上のいずれかに当てはまる人には、間違いなく刺さる作品です!
今回も2巻までとは特に魅力は変わりませんが、今巻で垣間見えた周囲の心情の変化を察するに、もしかすると今後の展開によっては魅力が増えるかもしれません。
あらすじ
前巻の最後に隼人の家の合鍵をもらった春希は、これまで以上に隼人との距離を縮めつつあった。
しかし一方の隼人は春希のことを、自分にとって「特別な女の子」であることを自覚してからというものの、急に縮まった春希との距離に戸惑ってしまい、イマイチ落ち着かないのであった。
そんな中、隼人たちの故郷である月野瀬にいるもう一人の幼馴染・村尾沙紀と、隼人・姫子・春希の4人のグループチャットが立ち上がる。
グループチャット内では日夜トークが繰り広げられるのだが、その中で沙紀から隼人へあふれ出る好意について気づいた春希。
しかし春希は、沙紀から隼人への好意を素直に応援できない気持ちが自分の中にあることに気づく。
そう、その気持ちは…
思いが交錯するなか、物語は夏休みへ!
という感じです。
所見
今巻は、物語のなかで重要な巻になっていると思います。
合鍵の意味
まず、前巻の最後に渡された合鍵。
これは誰もが分かるとは思いますが、隼人の心の鍵の隠喩ですね。
それを受け取った春希は隼人の心のなかの奥深くへ入り込んでいきます。
一方の春希はというと、(私が気づいている限りは)まだそういった描写がありません。
おそらくこれからそういった展開になるかと思うのですが、今のところ鍵を渡した隼人のほうだけが、若干春希への気持ちの招待について近いのかなと思います。
新キャラ達
まずは隼人と姫子の幼馴染・沙紀の存在ですね。
沙紀は幼馴染ではあるものの、春希との明確な違いがあって、それは隼人への好意を自覚していること。
今巻の冒頭は、沙紀の隼人に対する思いの独白からはじまります。
あとがきにて雲雀湯先生が語られていることなのですが、「沙紀が横恋慕な女の子にならないよう注意を払った」という旨のことです。
実際、読んでいる側からすると、沙紀を「邪魔だな」と思うことは全くなくて、純粋な気持ちを持ちっていて、春希の気持ちに気づきつつも、それを邪魔することなく受け止めているところに好感を持てます。
この作品の趣旨的に結末が予想できてしまうのですが、その際にこの子(沙紀)が悲しい結末を迎えるとき、おそらく自分もとても悲しい気持ちになるだろうなと予感させられる。
そんないい子が沙紀です。
そしてもう一人の新キャラ・佐藤愛梨。
立ち位置としては前巻で登場した海堂一輝の元彼女です。
中学時代の一輝の恋愛事情の体現として存在しているキャラだと思います。
となると、愛梨が過去の体現であるならば、おそらく対比として現在の恋愛の実体がいるはず。
そう、それは…(ネタバレになるので、これは3巻を読んでみなさんで確かめてください!)
愛梨と一緒に、一輝の姉が何気なく登場しているので、おそらく姉が一輝の恋を進展させるターニングポイントを運んでくるんだと思います。
あとは、愛梨のマネージャーの謎の男。
春希が何者かを知っている風でしたね。
おそらく今後の展開にて、春希と隼人の仲を進展させるための伏線でしょう。
動向に要注意です。
それから、新キャラではありませんが、前巻では個人的に大活躍だと思っている三岳さんが今巻では空気に…
今後出番があるのでしょうか…
感想
今巻は、次巻以降の伏線を貼るための巻だったように思います。
次巻はメインイベントである月野瀬への帰郷。
春希の過去についての秘密も月野瀬にあるようなので、そこに今巻の伏線がどれくらい絡んでくるのかに注目です。
そして、隼人と春希のわきでもう一つの恋が動きつつあるような…?
それが隼人と春希にどのような影響を与えるのか。
今後も目が離せません!
以上、『転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件 3』 感想 レビューでした。