
こんにちは、Kanon です。今回は…

平坂読先生の『妹さえいればいい 6』の感想記事です。

詳しく見ていきましょう!
あらすじ
可児那由多、本気出す。
告白ひとつで人間関係が一変してしまうほど、彼ら彼女らは子供ではない。
けれども、心は確実に変化する。
心の変化は物語に新たな潮流を作り出し、登場人物たちを否応なく巻き込んでいく。
それとは関係なく、アニメ化という荒波もまた伊月を容赦なく押し流す。
さらにはGF文庫にも、新しい作家たちが登場する。
新展開、新人、新しい仕事、新しい日常。
それはそうとぷりけつは相変わらず千年に一人のケツを持つ少女を追い求めていた。
そんな彼にも大きな変化が……!?
同じようで変わりゆく、青春ラブコメ群像劇第6弾!!
『妹さえいればいい 6』 平坂読 ガガガ文庫 2016年12月25日 発行 より引用
ネタバレあり感想
今回も"おしごとモノ"色強め
今回は伊月の「妹のすべて」のアニメ化に関する話が多め!
それにあたってメディアミックスの裏側とか、キャストオーディションの話を中心に物語が展開されていきます。
特に印象的だったのがキャストオーディションの話。
「SHIROBAKO」で見た感じの話がここでも展開されていて、「平坂先生自身も『はがない』のアニメ化の時にそんな感じの経験をしたのかなぁ?」と勘ぐったりしちゃいますね。
実は今巻のメインヒロインは那由多
前巻では京が伊月に告白し振られてしまいましたが、今巻のはじめにそのことを那由多に伝えます。
この出来事がきっかけで、那由多は自分磨きのために、渋っていたメディアミックスの仕事を突然受け始めるのでした。
が、その無理が祟ってしまい、病院へ運ばれることに。
その知らせを受けた伊月は「妹のすべて」のドラマCDのアフレコをほっぽり出して、那由多のもとへ向かいます。
そして、ついぞ気持ちを抑えられなくなった伊月は、自分の「那由多と並び立つ主人公になったら告白する」という信念を曲げて那由多に告白し、ふたりは付き合い始めることになります。
那由多のために、ついには自分の信念を曲げてしまうあたり、伊月の那由多に対する思いの強さが分かりますよね。
個人的におもしろかったところ
新人賞の授賞式
作品タイトルがぶっ飛びすぎていて、授与する人が賞状を読み上げる際に吹き出すシーンがあるのですが、これが実際の出来事を描写しているようです。
なお、実際に授与者が吹き出したタイトルは他レーベルの作品なのではっきりとは書かれていないものの、「第6回MF文庫J最優秀賞作品」とのことでした。
…調べてみるとさがら総先生の「変態王子と笑わない猫」でした(笑)
変態王子がツボに入ったのかな?
今巻のラストではついに伊月が那由多に告白し、ふたりは付き合い始めることになります。
各話タイトルのうちのひとつ
今回の各話タイトルの中に「ち〇こ」というものがあります(笑)
(実際には伏字ではなくほんとうに「ち〇こ」と書かれています)
どんなタイトルやねん!
総評
というわけで見事に伊月と那由多が付き合うことになり、物語としてはひとくぎり?
とはいえ付き合ってゴール!というわけでもなさそうで…
伊月は信念を曲げて、先に那由多とくっついてしまったからには「主人公になる」という目標を意地でも達成させるべく決意を新たにするのでしょう。
そしてこの物語は青春群像劇。
千尋という大きな爆弾も残ったままの状態で、この先どうなるのか…?
そして春斗・京の恋路にも新たなキャラクター・相生初が入り込みました。
まだまだ見どころたくさんで、続きが気になります!
以上、『妹さえいればいい 6』 感想 レビュー ネタバレでした!