
こんにちは、Kanonです。今回は…

七野りく先生の『公女殿下の家庭教師 2』の感想記事です。
あらすじ
ティナとエリーを見事王立学校へ合格させたアレン。
教え子の成長を喜ぶ彼だったが王都でも難題に巻きこまれ……
「たまにはあんたが付き合いなさい」
王国に名を轟かす『剣姫』リディヤとの一騎討ちに臨むことに!?
『公女殿下の家庭教師 2』七野りく ファンタジア文庫 2019年3月20日 発行 より引用
前巻についてはこちらから
ネタバレあり感想
アレンとリディア
あらすじではリディアと戦う風なことが書かれています。
実際戦ったりするのですが、リディアは"じゃれついているだけ"というのがお話の中での周囲の解釈…
規格外なアレンを際立たせるための設定というところですね。
実際のところ、作中ではリディア > アレンという力関係(バトルでも、恋愛でも)が成り立っていて、いろんな意味でアレンと並び立つ存在として描かれているのがリディアなんですね。
前巻で触れられていたようにアレンが魔法士試験に落ちた原因の一端はリディアでもあるあたり、アレンもリディアのことをティナやエリーとは一線を画して見ている節があります。
新キャラ
前巻でも存在だけは登場していましたが、アレンの妹「カレン」とティナの姉「ステラ」が登場します。


今巻の中ではステラが天才と凡人の彼我の差を埋めようと努力しているものの、それが空回りしてしまっているような描写がところどころに含まれています。
次巻への伏線でしょう。
未回収の伏線

1巻からの未回収の伏線です
- 『氷鶴』とその他大魔法について。今巻にて『光盾』の"マガイモノ"が現れるがどういうことなのかは明言されなかった
- ハワード家に眠っていた日記帳の内容について
- ローザ・ハワードについて
- 作中にちょくちょく登場する『勇者』の存在
- 『フォス商会』の存在
総評
ラブコメ要素が入り混じりつつも、やはりメインは規格外主人公とヒロインが繰り広げるバトルファンタジーという筋からは外れずに物語が展開されていってますね。
今巻でようやくリディアがアレンと実際に絡むようになってきたのですが、リディアのツンデレヒロインぶりが他の作品との差別化につながっていますね。
アレンのためにブチギレて切って燃やして大暴れするヒロインは見たことがありません(笑)
ツンが振り切れてる分、デレも極端。
リディアが出てくるとバトルでもラブでも全部を掻っ攫っていきますが、それが読んでいて爽快感を生んでいます。
今後もトラブルを規格外主人公とヒロインが快刀乱麻に解決していく展開に期待したいです。
以上、『公女殿下の家庭教師 2』感想 レビュー ネタバレ でした。