
こんにちは、Kanon です。今回は…

御宮ゆう先生の『この恋は元カノの提供でお送りします。』の感想記事です。

詳しく見ていきましょう。
あらすじ
高校時代、誰もが憧れた塩対応美少女・柚木真波。
『この恋は元カノの提供でお送りします。』御宮ゆう 角川スニーカー文庫 2022年4月28日 発行 より引用
俺・衣笠創は、そんな彼女が愛した元カレ……ということになっている。
『偽の恋人』が、かつての俺たちの秘密の関係。
とっくに解消した今、大学二年生になった俺たちを待ち受けていたのは――
「なんでアンタがここに!?」チャットアプリでの再会という、気まずい出来事だった。
同じ大学の友達・七野優花への片想いを白状した俺に、
「アンタのことは、私が一番分かってる」真波の恋愛指南が始まって!?
予行練習にはうってつけの相手。
でもこの片想いが叶ったとき、俺と真波の関係は――?
憧れと未練にときめく、ちょっぴり大人の青春ラブコメ!!
こんな人におすすめ
おすすめポイント
- 斬新なラブコメを求めている人
- 高校生の学園ラブコメから一歩進んだ大学生ラブコメを求めている人
- タイプが異なり、それぞれに魅力のあるヒロインを楽しみたい人

以上のどれかひとつにでも当てはまる人にはとてもおすすめです!
ネタバレなし感想

twitterのネタバレなし感想はこんな感じでした。
以降はネタバレを含む感想になるので、嫌な方はブラウザバックをお願いいたします。
ネタバレあり感想
偽彼氏を演じていた理由に納得
さて、本作ですが高校時代付き合っていた元カノが現在進行形の恋愛をプロデュースしてくれるという恋愛プロデュースモノの作品となっております。
そこで疑問を持たれる方も多いかと思うのですが、「なんで元カノがそんなに協力的なの?」というところかと思います。
実はこのふたり、元カノといえども"偽装カップル"だったわけで。
偽装カップルを演じていた理由は、ヒロイン兼元カノである真波が友達と思っている男子たちに告白されることで、友達ではいられなくなってしまうことに悩んでいたから。
私はイケメンでも美人でもないのでそういう経験はありませんが、確かに友達でいたいと思っていた相手が好意を抱いて告白してこられてしまった場合、友達関係を継続するのはいささか難しいであろうことは想像できますよね。
ヒロインたちの好感度。そして各ヒロインの伏線について
この作品にはヒロインが三人登場します。
本命のターゲットで可愛い系、七野優花。
高校時代の元カノでクールビューティーな、柚木真波。
大学時代の三日彼女で年上の余裕と色香を持ち合わせた、宮下梨奈。
それぞれタイプが違うヒロインで、魅力も異なります。
本作では元カノに分類される真波が主に主人公をプロデュースし、同じく梨奈も登場シーンは少ないながらも主人公にアドバイスを送ります。
個人的に気になっているのは年上ヒロインの梨奈。
サークルの飲み会で周りに囃し立てられて付き合うことになったものの3日で別れてしまったのが梨奈なのですが、そもそもどうして主人公と付き合おうとしたのかは詳しくは描かれていません。
そのあたり、梨奈がどう考えていたのかが気になるところです。
若干でも好意があったのでしょうか…?
そして今はどうなのでしょうか…?
また本作の本命ヒロイン・優花が頑なに彼氏を作ろうとしない理由についても気になるところです。
一応作中にて、「主人公とは友達くらいの距離感がちょうどいい」ということを言っているものの、一方では主人公にだけは他の男子とは異なる態度で接して見えると描かれています。
優花の中で主人公は特別な位置にいるものの、さらに一歩先に踏み込ませない・踏み込めない理由はなんなのか…?
そして表紙にも登場している元カノ・真波が偽装カップル関係を解消後、連絡アプリで主人公をブロックしていた旨の描写があるのですが、その理由は…?
まだまだ続きが気になる要素が盛りだくさんで、この先の続刊で描かれることを期待したいですね。
総評
まだまだ物語は始まったばかり。
今巻では一応優花に告白したものの、振られる形で終わった主人公。
そして引き続き真波とプロデュース関係を継続することになりました。
ここで終わってしまうと、すごく尻切れ感の強いラストです…
なので続刊、なんとか出版してほしい!!
以上、『この恋は元カノの提供でお送りします。』 感想 ネタバレ レビューでした!