こんにちは、Kanon です。今回は…
『恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる 2』の感想記事です。
前巻までのあらすじ
前巻では、恋人がほしいと思いつつも、過去の男性経験から若干の男性不信に陥っていた姫乃。
家族の愛に飢えており、ひとりが寂しく、兄が欲しいと願っていた愛羅。
このふたりのヒロインが登場していました。
そして、龍馬は姫乃とは恋人代行として、愛羅とは義理の兄となる契約を結びます。
契約関係にあるなかで、龍馬はふたりの女の子とデートをして、関係を深めるのでした。
前巻までは、普通に仮の関係でありながらも、ふたりの女の子との親密度を高めていくような内容でした。
前巻の詳細は以下を参考に!
今巻のあらすじ
愛羅とのデートの帰り道で、龍馬は泥酔状態の美人社会人・神城葉月に出会う。
龍馬は葉月が通行人に絡まれないよう、タクシーで家まで送り届けることに。
それから数日後、恋人代行の指名を受けた龍馬が待ち合わせ場所へ向かうと、そこには先日出会った葉月が。
初めて会ったときの泥酔状態とは異なり、社会人としての毅然とした態度を見せる葉月。
しかし、デートを進めるうちに仕事や人間関係で弱音を漏らす葉月を見た龍馬は、思わず葉月の頭を撫でてしまう。
すると葉月から、「恋人代行の一線を越えた行為」と咎められ…?
というのが今巻のあらすじです。
ネタバレなし感想
ネタバレなし感想はこんな感じでした。
ここから先はネタバレが多く含まれます!ネタバレが嫌な人はブラウザバックしてください。
ネタバレあり感想
ここからは、ネタバレを含めて今巻の感想をぶちまけていきます!
年上のしっかりしたお姉さんが不意に見せる弱さにグッとくるものがある
今巻にて新たに登場したヒロイン・葉月。
物語の序盤では泥酔状態の彼女の描写から入るのですが、その後会社での葉月の様子を描くことで、普段はしっかりしたキャリアウーマンであることを読者に印象付けています。
その後、年下である龍馬をリードするような形で恋人代行のデートを進めていくのですが、お酒が入るにつれて葉月の弱い部分が露呈します。
そんな姿を見せられた龍馬が葉月を優しく撫でる、というお約束的な展開ながらもグッとくるシーンが良かったです。
また、姫乃・愛羅と違い、社会人として過ごす葉月は「ちゃんと大人」で、思慮が龍馬・姫乃・愛羅よりも深いです。
そのため、恋人代行のデートの中で、龍馬に恋人代行の危険性を身を以て伝えます。
この葉月の行為がこの巻の物語終盤で大きな意味を持つことになります。
年上のお姉さんキャラが弱い姿を見せるのって…いいよね…
今巻でも恋人代行の相手として登場した姫乃
これが意味するところはおそらく…
最終的には姫乃とくっつくんだろうな…ということだと勘ぐってしまいます。
1巻の時点では、姫乃の気持ちは本物。龍馬の気持ちはあくまで”恋人代行”としての義務感からくるものなのかなと思っていたのですがどうもそういうわけではないような可能性があるなと思いました。
これに関しては次項で詳しく。
龍馬の感情の指針がイマイチ汲み取れない
龍馬の心理は、姫乃・愛羅・葉月の誰に対しても思いやりと優しさのあふれる対応です。
しかし、その行動の源泉となっている心理は、恋人代行という仕事としてクライアントを満足させるためにやっているのか、それとも少なからず相手に対して好意があるからやっているのかがイマイチよくわからないのです。
ただこの匙加減は難しいのだろうなとも思います。
恋人代行という仕事としていることを押し出し過ぎると、女の子からお金を搾り取るためにやってるように見えてしまいます。
逆に好意があることを押し出し過ぎると、女の子と出会うために恋人代行の仕事をしているように見えてしまうし、複数の女の子をキープしているようにも見えてしまうので、なんとも難しい所です。
この龍馬の心情をどこに置くのかは、作者の夏乃実先生も悩まれたのでは?と勝手に思っています
総評
ついに恋人代行のバイトのことが姉のカヤにバレたところで、今巻は終わりを迎えます。
それを受けて龍馬がどのように行動していくのかが気になるところです。
次巻でどうも完結のようなので、最後には龍馬の感情がどこへ向かっていくのか、楽しみにしたいと思います。
以上、『恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる 2』 感想 レビューでした。
3巻の感想記事はこちらからどうぞ!