レビュー 角川スニーカー文庫

"恋人代行から始まる恋 完結編!" 『恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる 3』 感想 レビュー ネタバレ

みなさんこんばんは。ラーメン食太郎です。今回は…

『恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる 3』の感想記事です。

今回なんですが、いろんな考察が食太郎のなかであふれ出ていて、ブログ開始から記事を書いている2022/02/12までのなかで文字数が最大の記事となっておりますw

前巻までのあらすじ

前巻では、道端で泥酔していたキャリアウーマン・神城葉月と出会い、恋人代行としてデートをすることに。

その機会に、龍馬は葉月から恋人代行のリスクについて身を以て教えられたのでした。

そして姫乃とのクリスマスデートの帰り際、恋人代行者としての一線を越えたスキンシップがあり、そのことで頭がいっぱいになりながら帰宅した龍馬を待ち構えていたのは、恋人代行のアルバイトをしていることをついに確信した姉・カヤ。

カヤは龍馬の嘘を見破っている様子で、カヤの詰問に対して龍馬がどうこたえるのか…?

というところで終わっていました。

龍馬はこれまで、龍馬の学費を稼ぐために働くカヤの負担を少しでも軽くしようと思い、恋人代行のアルバイトを始めたのですが、その内容が内容なだけにカヤには秘密にしていたのでした。

前巻の詳しい感想やレビューはこちらの記事をご参考に。

今巻のあらすじ

前巻のラストの、カヤに恋人代行のアルバイトのことをバレたところから再開します。

龍馬が恋人代行のアルバイトをする大義名分は、自分で大学の学費を稼ぐことでカヤの負担を少しでも減らすこと。

しかし、カヤの言い分は「そんなことでは負担が減るどころか、むしろ逆」とのこと。

カヤの言い分を全く理解できない龍馬だったが、昔カヤも恋人代行のアルバイトをしていたこと、そしてその際に起こったことについて聞かされることにより、自分の過ちを理解するのでした。

そうして龍馬は恋人代行のアルバイトを辞めることをカヤに約束し、愛羅・姫乃との関係を解消すべく動き出します。

ちなみに葉月との関係は、葉月の部下であるカヤから直接話をすることで解消されています。

食太郎が一番好きだったのが葉月だったのに、一瞬で関係が解消され、最終巻では全く出番もなく、とても悲しいです…

ネタバレなし感想(若干はバレありますが、みなさんの予想通りだと思うので…)

ネタバレなし感想はこんな感じでした。

なにやら個人的に思うところがあるようですねこのIKEAのサメは…

と、いうわけで思うところについて好き放題語っていきます。

これ以降はネタバレと、割と否定的な意見が多分に含まれますので、見たくない方はブラウザバックをお願いいたします。

ネタバレあり感想

とりあえず、読後感についてはとても複雑…

確かに作品全体の流れとして筋が通ってエンドしているのですが…

自分の間隔としては「ええ…それで納得するの…?」という登場人物たちの心理について疑問が残ります。

全体としては納得できない感が強いのですが、まずはよかったと思ったところから行こうと思います。

姫乃の決意

姫乃の心理については終始納得ができるもので、1巻から最終巻のエンドロールまで一貫して行動原理もはっきりしているので、素直に応援することができました。

特に最終巻では、姫乃が初詣の際に描いた絵馬を龍馬が見つけるシーンがあり、その絵馬には「シバの彼女になる」と書かれていました。

彼女になりたい

ではなく、

彼女になる

というのが断固たる決意が出ていてよかったです。

姫乃は、恋人代行のアルバイトをしている龍馬は、他の女性ともデートしているんだろうな、という想像をして不安になるようなシーンも描かれているのですが、その不安をも乗り越えて、「彼女になる」と決意しているのが姫乃の強い意志を感じ取れてとてもいい表現でした。

姫乃についてはとてもよく心情を表現できているなと思いました。

では愛羅、そして龍馬についてはどうか…?

愛羅との関係解消

龍馬はカヤに恋人代行のアルバイトがバレたために、恋人代行のアルバイトを辞めることを決意します。

そして、恋人代行を辞めるにあたって、それとは別の契約を結んでいた愛羅との関係解消も目指します。

愛羅と関係解消すべく、龍馬は話し合いの場を設けるため、初詣デートへと向かいます。

先述の絵馬は、その愛羅と初詣デートに出かけた際に見つけるのですが、この絵馬を見た愛羅は龍馬からの関係解消の申し出をあっさりと受け入れます

ここが複雑…

普通、お金まで払って契約関係を結んで、なおかつ友達以上の好意を抱いている相手に対して、別の女の好意が垣間見えたくらいで身を引くのかなぁ…?

という感想を抱いてしまいました。

またここで潔く愛羅を引き下がらせてしまうと、それまでに愛羅との親密度を深めていた描写の意味もよくわからず、愛羅の存在意義というのは、姫乃が書いた絵馬を見つけるために初詣に向かう必要があり、龍馬一人で初詣に行くのが変なのでその相手としての役割でしかないなと思ってしまいました。

また愛羅だけでなく、葉月も最終巻では全く登場せず、代行者としての関係だけで割り切っています。

まあ葉月に関しては龍馬に対しての恋愛感情はなく、単に代行者としての関係でしかなかったのでそれでいいと思うのですが、その場合葉月の存在意義は、「恋人代行のリスクについて教えてくれたお姉さん」くらいのものになってしまいます。

以上を踏まえて食太郎が感じたことというのが…

キャラの使い捨て感がすごい…

ということです。

恋愛というジャンルである以上、一人の女の子以外は基本的には主人公とは結ばれず、ライバルとしての役回りになってしまうので、そこは仕方ないかと思うのですが、そうしたライバルたちにも、「恋敗れる側」としての心理描写や葛藤を表現する機会があるからこそ人気がでるものだと思うのです。

俺ガイルの由比ヶ浜といい、冴えカノの英梨々、詩羽先輩といい、負けヒロインには負けヒロインの思いやそこに至るまでの物語があります。

が、この物語の負けヒロインにはそれがなにもないので、愛羅や葉月が選ばれなかったことにイマイチ納得感がないのかな、と考えました。

龍馬の決断について

さてここまでは負けヒロインについての考察でしたが、今度は主人公の心理についての考察です。

龍馬の決断についても食太郎はイマイチ腑に落ちていません…

最終的に龍馬は姫乃を選ぶことになるのですが、龍馬が姫乃を選んだ根拠や、そこに至るまでの経緯が漠然としていて、「なぜ姫乃を選んだの?」感が強いです。

もちろん、作品の方針として、龍馬と姫乃をくっつけようという意図は伝わってきています。

しかし、龍馬が姫乃に惚れた根拠となるエピソードがあまりにも薄いな…というのが食太郎の感想です。

一応、最終巻の中では、姫乃の家で一緒に料理をするシーンで「姫乃らしい可愛らしい姿を見て惹かれていく」ということが描写されているので、これが龍馬が姫乃を意識しているという根拠なんだと思うのですがそれであれば別に他のどのヒロインに対しても同じ理屈が適用できてしまうと思ってしまいました。

その後、龍馬は姫乃に思いを伝え、「返事はいまじゃなくてもいいから」というような旨のことを言うのですがこれもおかしい…

だって、その前の初詣のタイミングで龍馬は姫乃の絵馬を見ているので、姫乃は龍馬のことが好きだと確信しているわけです。

ここまでで食太郎が龍馬に対して思ったことをまとめると、

  • 他のどのヒロインを好きなってもよかったと思えるくらい、姫乃じゃなきゃダメだという根拠が弱い
  • 姫乃が自分のことを好きだと確信を得ている

ということなのですが、この2つを考えると、龍馬は「恋人代行でひっかけた女の子たちのうち、自分に好意を持ってることを確信している相手に告白したヘタレ」感がぬぐえなかったです…

総評

最終的には龍馬と姫乃はめでたく結ばれて、幸せな未来を過ごしています。

これはこれでハッピーエンドとしていいとは思うのですが、そこに至るまでの過程がイマイチ納得できていない食太郎です…

以上、『恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる 3』 感想 レビュー ネタバレだったのですが、この感想についてはぜひ議論したいので、読んだ方がいらっしゃいましたらぜひとも感想をお待ちしております!!

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