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"恋にルールなんてない" 『美少女と距離を置く方法 2.ぼっちとクールと恋敵、キスとヤキモチと修学旅行』 感想 レビュー ネタバレ

こんにちは、Kanon です。今回は…

丸深まろやか先生の、『美少女と距離を置く方法 2.ぼっちとクールと恋敵、キスとヤキモチと修学旅行』です。

今巻では付き合いたての二人に、新たな美少女が急接近します。

廉はどのように美少女から距離を置くのか?美少女に好意を寄せられる廉を見た理華の反応は?

以降で詳しく見ていきましょう。

あらすじ

『選択的ぼっち』を自称する高校生の楠葉廉は、意外な縁から橘理華と出会い、付き合うことになった。不器用ながらも、少しずつ距離を縮める日々――。

そして迎えた季節は夏。グアムへの修学旅行を間近に控え、修学旅行委員となっていた廉は、同じ委員でリア充の紗矢野美緒と一緒に過ごす時間が増えていく。とはいえ、ぼっちとリア充。ただのクラスメイトで、それ以上でもそれ以下でもないはず――だった。廉にさりげなく向けられる美緒からの恋心と、理華のヤキモチと。関係がハッキリしないままに、三人はグアムでの夏を迎え……。

クールで可愛い同級生と紡ぐ甘々で焦れ焦れな恋愛物語、第二弾。

『美少女と距離を置く方法 2.ぼっちとクールと恋敵、キスとヤキモチと修学旅行』 丸深まろやか OVERLAP文庫 2021年3月25日 発行 より引用

前巻の内容についてはこちらを参照!

ネタバレなし感想

twitterに投稿していたネタバレなし感想はこんな感じでした。

以降でネタバレも交えた詳しい感想を書きたいと思います。

以降はネタバレを含む感想になるので、嫌な方はブラウザバックをお願いいたします。

ネタバレあり感想

恋にルールはないという話

今巻で登場する紗矢野という美少女は過去の出来事がきっかけで廉に恋心を抱いており、修学旅行というイベントを利用して廉に接近しようとします。

しかし、前巻の時点で廉は理華と付き合うことになります。

好きになったタイミングも、廉のことを知ったのも紗矢野のほうが先。

だけど、廉の恋人になったのは後から廉のことを知り、好きになった理華のほうだった。

"先に好きになった人と付き合う"

なんてルールは恋愛をするうえではなく、ルールといえばただ一つで、

"他人より早く相手と思いを共有した者同士が恋人になれる"

が恋愛のルールでしょうか?

紗矢野は廉に恋人がいることを知らず、懸命にアプローチを仕掛けますが、廉に恋人がいることを知っている読者目線で物語を読むと、紗矢野の努力は空回りしているように見えてしまい、とても可哀そうに思えてしまいました…

そして最終的に廉はきちんと紗矢野を振るのですが、その事実が廉と理華の絆を一層強くします。

「自分たちの関係は、他の人の想いの上で成り立っている」

ということを、紗矢野からの告白を受けたうえで、廉と理華は実感します。

総評

廉と理華の絆が深まっていく様が今巻の本当のテーマなんだと思いますが、その当て馬的役割を担っている紗矢野がただの当て馬ではなく、きちんと廉と理華のそれぞれが変わるきっかけを与えているところを評価したい作品でもあります。

以上、『美少女と距離を置く方法 2.ぼっちとクールと恋敵、キスとヤキモチと修学旅行』 感想 レビュー ネタバレでした。

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