ガガガ文庫 シリーズ第1巻 レビュー

"平坂読先生の新作!" 『変人のサラダボウル』 感想 ネタバレ レビュー

Kanon

こんにちは、Kanon です。今回は…


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平坂読先生の『変人のサラダボウル』の感想記事です。

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詳しく見ていきましょう。

あらすじ

異界の麒麟児、混迷の時代に笑顔をお届け!

貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢ったのは、魔術を操る異世界の皇女サラだった。

なし崩し的にサラとの同居生活を始める惣助だが、サラはあっという間に現代日本に馴染んでいく。
一方、サラに続いて転移してきた女騎士リヴィアは、ホームレスに身をやつしながらも意外と楽しい日々を送る。

前向きにたくましく生きる二人の異世界人の姿は、惣助のほか、鬼畜弁護士、別れさせ工作員、宗教家といったこの地に生きる変わり者達にも影響を与えていき――。

平坂読×カントクコンビがこの時代に放つ、天下無双の群像喜劇、堂々登場!

『変人のサラダボウル』平坂読 ガガガ文庫 2021年10月24日 発行 より引用

こんな人におすすめ!

おすすめポイント

  • ちょっぴりファンタジーの入り混じった日常モノが好きな人
  • 何気ない日常の出来事をおもしろおかしく描いた作品が好きな人
  • 様々な性格のキャラクターが各々の人生を生きる様を描いた作品が好きな人

ネタバレなし感想

Kanon

twitterのネタバレなし感想はこんな感じでした。

以降はネタバレを含む感想になるので、嫌な方はブラウザバックをお願いいたします。

ネタバレあり感想

社会問題もテーマにしながらも、コメディ調に痛快に描いた作品!

強請り、不倫、ホームレス、悪徳宗教団体といったネガティブなテーマが各話に添えられたりしているのですが、各キャラたちの明るさと平坂先生の展開の持っていきかたのおかげで、全く重くなく、むしろおもしろおかしく読むことができます。

個人的にはサラの側近であるリヴィアのキャラがすごくツボ!

異世界転移直後、ホームレスの才能を見出されて、しかも空き缶集めや寝床づくり、挙句の果てにはバッタを食べるヒロインてこれまでにいなかったでしょうw

可愛いヒロインにこんな描写させるラノベ作家さんは、世界広しといえど平坂先生くらいですね(笑)

リヴィアのキャラとしてすごく"アホ"なんですが、それがまた魅力。

アホであるがゆえに、風俗のスカウトに引っかかったり、宗教団体に加入させられそうになったりします。

が、そこは異世界人。

魔術の力を駆使して、逆境をおもしろ状況にことごとく変えていきます。

一番面白かったのが、エセ教主に代わって魔術の力でケガ人を治療したところ、リヴィアが信仰主になりかけたシーン。

ホームレス女騎士から悪徳宗教主にジョブチェンジという展開を想像したら、ものすごくおかしかったです。

しかしリヴィアは悪徳宗教の片棒を担ぐことはなく、再びホームレス生活へと戻っていきます。

総評

ここ最近自分に刺さった作品はシリアスな展開を描いていることが多かったのですが、それとは真逆の方向性の作品なのにものすごく刺さりました。

平坂先生の得意技というべきか、「はがない」「いもさえ」でも個性あるキャラクターたちにゲームや旅行やらをさせて、それをキャラクターを生かして面白くするという展開が、今作でも遺憾なく発揮されています。

「はがない」「いもさえ」とは違い、今作は恋愛要素はいまのところはなく、作品としてのゴールはまだ見えていないので、日常系作品として息の長いものになりそうな予感。

今後もとても楽しみです!

以上、『変人のサラダボウル』 感想 ネタバレ レビュー でした!


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