
こんにちは、Kanonです。今回は…

平坂読先生の『妹さえいればいい 12』の感想記事です。

詳しく見ていきましょう!
あらすじ
小説を、書け。
主人公になることを諦め、淡々と機械のように小説を書き続ける羽島伊月。
一方、可児那由多は小説を書くことをやめ、部屋に引きこもってひたすらゲームに没頭するようになってしまう。
そんな二人を、不破春斗や白川京はどうにか立ち直らせようとするのだが……。
主人公達が立ち止まっている間にも、時間は容赦なく流れ、世界は絶えず動き続ける。
大野アシュリーや木曽撫子、羽島家にも大きな出来事が訪れて――。
大人気青春ラブコメ群像劇、待望の第12弾!!
交錯する人間模様の行く先を、刮目して見届けよ!!
『妹さえいればいい 12』平坂読 ガガガ文庫 2019年4月23日 発行 より引用
ネタバレあり感想
アシュリーと海津
今巻で2番目に感動したのが、アシュリーと海津のお話でした。
「……アナタのことなんて全然好きではないけれど。一緒に地獄まで付き合ってあげてもいいと思えるのは、アナタだけよ」
というアシュリーの告白がすごく素敵でした。
関ケ原幽によって引き寄せられたふたりがくっつくというのはある程度予想していたものの、感慨深いものがありました。
伊月と那由多
前巻で破局してしまったふたり。
本当はまだお互いのことを思い合いながらも、どちらからともやり直そうとは頑なに言わないあたり、伊月と那由多らしいかったですね。
そしてこのふたりが復縁するきっかけになったのは、やはり最初にふたりを結び付けたもの。
そう、小説でした。
那由多に思いを伝える手段として小説を書くことを選ぶ展開は激アツでしたね…
「もう一度、俺のメインヒロインになってくれ」
というセリフは現実で言うには少々恥ずかしいセリフですが、主人公を目指す伊月とそれを知っている那由多にとっては「これしかない」という言葉ですよね。
総評
オビのフレーズ、「小説を、書け」はこの巻にぴったりで読後にこのフレーズを見るとものすごくしっくりきました。
それぞれの青春群像劇もついに丸く収まり始めた感があります。
…そう、京と春斗を除いて!
次巻はたぶん、京が主役だと予想。楽しみです…
以上、『妹さえいればいい 12』感想 レビュー ネタバレでした!