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"前半戦終了!これからの展開は…?" 『千歳くんはラムネ瓶のなか 6』 感想 ネタバレ レビュー

Kanon

こんにちは、Kanon です。今回は…


Kanon

裕夢先生の『千歳くんはラムネ瓶のなか』の6巻の感想記事です。

Kanon

5巻の続きになっておりまして、シリアスムードが続きます。

Kanon

詳しく見ていきましょう!

あらすじ

私を見つけてくれて、ありがとう。

すべては変わってしまった。
唐突に、劇的に。どうしようもないほど残酷に。

けれど、ひとりで塞ぎ込む時間を、彼女は与えてくれなかった。
「あの日のあなたがそうしてくれたように。今度は私が誰よりも朔くんの隣にいるの」

――1年前。まだ優空が内田さんで、俺が千歳くんで。
お互いの“心”に触れ合ったあの日。俺たちの関係がはじまったあの夜を思い出す。

優空は言う。

「大丈夫、だいじょうぶ」
月の見えない夜に無くした何かを、また手繰りよせられるというように。

……俺たちの夏は。まだ、終わらない。

『千歳くんはラムネ瓶のなか 6』裕夢 ガガガ文庫 2021年8月24日 発行 より引用)

ネタバレなし感想

Kanon

twitterのネタバレなし感想はこんな感じでした。

以降はネタバレを含む感想になるので、嫌な方はブラウザバックをお願いいたします。

ネタバレあり感想

前の巻では全員の好意のベクトルがあきらかになりました。

誰が誰を意識しているか?がはっきりしてしまったせいで、チーム千歳の面々は今までと同じようにただの友達として接することができなくなってしまいました。

そしてチーム千歳のみんなの前で夕湖を振った千歳くん。

ひとり感傷に浸る千歳くんに唯一寄り添ったのが…優空でした。

優空が"内田優空"になるまでの物語

今巻を通して描かれた、優空が "内田優空"になるまでの物語。

優空目線での語りが多く、どんどん読者を優空の心境へ没入させてくれました。

衝撃的だったのは母親との過去。

「普通が一番」と言っていたにも関わらず、最後には家族を捨て、ピアノを弾いて生きていく人生を選んだ母親。

そんな母親を見た優空は、「"普通"でも幸せになれるんだ」ということを母親への当てつけのように証明しようとしている様子でした。

それを見抜いた千歳くんは、いつしか"普通"を見失っていた優空に"普通"を思い出させてくれました。

Kanon

"普通"って、意識するともうそれは普通じゃないと思うんですよね

ヒロインの励まし方に個性が!

ふさぎこんだ千歳くんを励まそうとするヒロインの姿が個性的で、みんなとても可愛いです。

明日風は、あの頃のように千歳くんを夏の田舎へと誘い出し。

悠月は、似た者同士だからこそ自分らしくない姿を千歳くんへ見せることで、シンパシーを与えました。

Kanon

個人的に一番刺さったのは、陽!

陽は、同じ体を動かすもの同士、運動でもすれば気分も晴れる!ということで千歳くんの家に押しかけますが…

「私じゃ相手にならないから、相手できるひと連れてきた!!」

ということでまさかの亜十夢くんを召喚w

このシーン、読んでて一人で吹き出しました(笑)

やはり亜十夢くんはツンデレキャラで確定です。

最後は大団円

バラバラになりかけたチーム千歳ですが、最後には明日風も含めての大団円!

チーム千歳+明日風のみんなで夏祭りを楽しみ、こうして彼らの戻らない夏が終わりました。

総評

…というところで、『千歳くんはラムネ瓶のなか』シリーズの前半戦は終了というところですね。

前半戦は、

1巻→千歳くんがどんな人なのかを読者に知らせるための健太が登場

2巻→悠月が千歳くんを愛するまでの物語

3巻→明日風が千歳くん(朔兄ではなく。ここ重要)を愛するまでの物語

4巻→陽が千歳くんを愛するまでの物語

5巻→夕湖が千歳くんを愛するまでの物語

6巻→優空が千歳くんを愛するまでの物語。そして千歳くんが自分の愛を探そうと決意する。

という構成でした。

後半は主語と目的語が入れ替わる展開を予想。

千歳くんが〇〇への気持ちにラベルを付ける物語。

そして、千歳くんが〇〇を愛するまでの物語。

というのが大きな構成になると思いますな。

構成上、次の6.5巻は幕間といったところでしょうか。

後半戦へ向けて、ヒロインたちが決意を新たにしていくお話なんだろうなと思っております。

楽しみです!

以上、『千歳くんはラムネ瓶のなか 6』 感想 ネタバレ レビューでした!


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