シリーズ第1巻 レビュー 角川スニーカー文庫

"偽の関係を優しさで塗り固めていく…" 『恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる』 感想 レビュー ネタバレ

みなさんこんばんは。ラーメン食太郎です。

今回は夏乃実先生の『恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる』についての感想記事です。

お気づきの方もおられるかと思いますが、今回の記事タイトルのひとこと導入文はやけにネガティブですよね。

いつもの導入文は、割と俯瞰した目線で作品について紹介しようと心がけているのですが、

今回の導入文に関しては、食太郎の主観的感情が存分に入っているせいでこうなっています。

裏を返せば、今回は主観的感情が入ってしまうほど、物語の展開や登場人物たちに対して心を動かされているということだと思います。

それでは詳細を見ていきましょう。

どんな人におすすめ?

  • ほろ苦い恋愛関係が好きな人
  • 恋人代行からはじまる恋愛モノが好きな人
  • 読んだ後複雑な気持ちになりたい人

以上のどれかに当てはまる人にはおすすめできます。

あらすじ

新たなアルバイト先を探していた大学生・斯波龍馬は友人の紹介で「恋人代行」のアルバイトを始めることになる。

そんな恋人代行のアルバイトを始めた龍馬の最初のお客様は、周囲には「恋愛に興味がない」と公言しつつも、実際は恋愛にとても興味を抱いている柏木姫乃だった。

手をつないだり、タピオカを飲んだりと恋人のような時間を過ごす二人だったが、その際に、姫乃の友人と出くわしてしまう。

焦りを隠せない姫乃だったが、龍馬はとっさに「付き合っている」と嘘をつき、2人は周囲に偽の恋人関係であることを隠す。

こうして姫乃との偽の恋人関係がスタートしたわけであるが、一方で、龍馬のもう一つのアルバイト先である書店の常連JK・神宮愛羅から、

「自分の兄になってほしい」と15万円の代価と共に、契約関係を提示される。

愛羅がそう申し出た動機を知った龍馬は、愛羅の申し出を受けることにし、2人は"義兄妹"として出かけることになる。

物語はふたつの契約関係からはじまる…

という感じです。

所見

まず初めにこの作品は…構成力と表現力の塊です。

どんどん作品の中の状況や登場人物の気持ちに、自分の感情を同調させられていきます。

食太郎は完全に同調させられてしまっているので、1巻から順に、食太郎の反応がどう変わっていくのかも楽しんでいただけたらと思います(笑)

恋人代行というテーマ

この作品のテーマは恋人代行、つまりは契約によって発生した恋人関係です。

「彼女、お借りします」などでもそうですが、基本的にこの手のストーリーというのは、嘘の恋人関係を周囲にバレないようにするのが基本スタンスです。

そのためにあの手この手を尽くした結果、本当の恋人になるのか、はたまた悲しい結末を迎えるのか…が見どころになると思います。

あくまで食太郎の主観ですが、この作品は悲しい結末を迎えるのではないかと思っています。

なぜそう思うかというと、主人公の龍馬と契約関係にある女の子は現時点で2人で、最終的にどう転んでも全員を幸せにすることはできないからです。

また、龍馬は悪気はないのですが、契約関係にある女の子全員に平等に優しいので、そこがまた個人的には好きになれません…

その理由については次の項にて語ります。

最後まで優しくできないのであれば、優しくしてはいけない(人生訓)

これは食太郎が大学生の時、行きつけのバーのマスターから教わった人生訓なのですが、

「好きでもない女の子に対して、最後まで優しくできないのであれば、初めから優しくしてはいけない」

ということがあります。

言われた当初はあまりよくわかっていなかったのですが、年を重ねるごとに「深いな」ということがよくわかってきました。

これは中途半端に優しくすることは、途中から突き放したときにその人を傷つけることになるし、

好きでもない人に対して優しくするのは、その気もないのに思わせぶりな態度を取ることになるので却ってその人を傷つける

ということだと食太郎は解釈しています。

この小説の主人公の龍馬は、とてもいい人なんだと思いますが、姫乃の友人たちに身バレしても、嘘の彼氏を演じ続けることをなんの抵抗も約束しているし、愛羅に対しても、「お金には手を付けていない」と逃げ道を作ってはいますが、愛羅からすればそんな逃げ道はないのも同然で、龍馬が「YES」と一度は同意していることがすべてなのです。

そうなった時点で龍馬は姫乃にも愛羅にも優しく、そして最後まで恋人関係を続ける必要がありますが、日本の法律ではそれは出来ません。

もう一つ、龍馬に逃げ道があるとすれば、「恋人関係は代行。あくまで形で解消する権利はこっちにある」というものですが、一度優しくした状況からそれを言ってしまうのは、最低なんだよなぁ…というのが食太郎の見解です。

感想

以上のような理由で、食太郎としてはこの物語は悲しい結末で終わると予想。

2巻では現状がどう動くかに注目しています。

どうなっていくのかとても楽しみです。

果たして食太郎の熱い掌返しはあるのか!?

も込みでお楽しみください(笑)

以上、『恋人代行をはじめた俺、なぜか美少女の指名依頼が入ってくる』の 感想 レビューでした。

2巻の感想はこちらからどうぞ!

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