
こんにちは、Kanonです。今回は…

平坂読先生の『妹さえいればいい 7』の感想記事です。

詳しく見ていきましょう!
あらすじ
お付き合いはじめました。
ついに付き合うことになった羽島伊月と可児那由多。
恋も仕事も充実して、ますますリア充真っ盛りとなる2人。
そんな2人の交際をきっかけに、羽島千尋、白川京、不破春斗、それから何故か大野アシュリーの心境にも変化が訪れるのだった。
千尋の前には新たなライバルが出現し、春斗は彼を慕う新人作家(巨乳)・相生初に熱いアプローチを受ける。
近づいてくるクリスマスの足音。
変わりゆくもの、変わらないもの。
大人気青春ラブコメ群像劇、待望の第7弾! 作家や税理士や女子大生たちの、新たな物語が幕を開ける――。
『妹さえいればいい 7』 平坂読 ガガガ文庫 2017年5月23日 発行 より引用
ネタバレあり感想
第2部、開幕
前巻で付き合うことになった伊月と那由多。
今巻では余すことなくイチャイチャ展開を繰り広げます。
なかには官能シーンもあるのですが、そこでも笑える要素をぶっこんでくるのが平坂先生節!
「倒れたって何度でも勃ち上がる……それが、主人公でしょう!」
「名台詞みたいに言うな!俺のチ〇コに主人公補正などない!」
このやりとりで吹きましたw
THE LAST CRY IN HADES
今巻に収録された物語の章題をここでも使わせていただきました。
今巻の中でも最も紙幅を割いていたのがこの物語。
作中でちょくちょく登場していた『あの人』。関ケ原幽という作家の物語でした。
シリーズ全体を通して最もシリアスな展開。
これまでのコメディ展開の逆を行く展開になりましたが、このギャップがまた癖になるというか…
明るい展開が続いたからこそ、シリアスな展開が訪れたときに「あ、これ本気で読ませに来てるヤツや…」となるわけで。
このお話の中で天才・幽と凡才・海津が対比されているのですが、どちらの生き方が正しいのだろうかと考えさせられます。
同じようなことを最近考えていたので、自分の中では答えが決まっているのですが、「自分が幸せだと思えればそれでいい」のではないのでしょうか。
幽が幸せだと思いながら逝ったのか、そうでないのかは明確には描かれておらず、これは読者の想像に任せる形になっています。
あなたもこのお話を読んで、幽がどのような気持ちだったのか物思いに耽ってみるのもよいのではないでしょうか?
こういうシリアス展開を長々と平坂先生は書かれない印象なのですが、物語全体を通してシリアスな物語も読んでみたいですね。
…まあその作風が平坂先生の作品なのか?と言われればそうではないかと思うんですけどね…
総評
今回は第一部が終わって、第二部が始まるまでの間話というところでしょうか。
なんだか若干のシリアス展開に当てられて、読後に思い返すと「ひとときの幸せ」のような描かれ方な気がしてきました(笑)
悪い予感が当たらなければよいのですが…
そして春斗と前巻で登場した初。
図らずも数年ぶりに再会したアシュリーと海津。
この辺りの関係性にも変化があったりと、次巻以降の伏線もできていますね。
そして今巻あまり出番のなかった自分的メインヒロイン・京はどうなるのか…?
続きが楽しみです。
以上、『妹さえいればいい 7』 感想 レビュー ネタバレでした!