
こんにちは、Kanon です。今回は…

平坂読先生の『妹さえいればいい 3』の感想記事です。

詳しく見ていきましょう!
あらすじ
妹さえいればいいと思っていたはずなのに!
妹モノの小説ばかり書いている妹バカの作家・羽島伊月は、様々な悩みや問題を抱えながら慌ただしい日々を送っている。
原稿の締め切り、恋、そして家族のこと……。
アニメ化で大ダメージを負った友人作家の不破春斗から恋愛相談を持ちかけられたのを皮切りに、伊月の周囲の人間関係も動いていく。
果たしてその先に待ち受けるのは激動か、平穏か――。
一方、天才イラストレーターぷりけつは千年に一度のケツを持つ少女を探していた……!
羽島兄妹の事情も明らかになるかもしれない、大人気青春ラブコメ群像劇第3弾!!
『妹さえいればいい 3』 平坂読 ガガガ文庫 2015年11月23日 発行 より引用
前巻の復習はこちらからどうぞ!
ネタバレあり感想
おそらく物語的にはすごくターニングポイント
伊月視点で物語が語られることが多かった今巻。
ラストでは、頑なに那由多の好意を受け入れない理由が明かされます…
「大人気女性作家の可児那由多さん結婚!お相手は同業者の2歳年上の男性」
いま那由多と結婚した場合、世間のニュースにはこんな記事がでると考えている伊月。
そう、伊月は自分が「同業者の2歳年上の男性」とされることを嫌がっているのです。
「……主人公になりたいんだ、俺は」
那由多と対等の主人公になったとき。
その時に伊月のほうから好きと伝えることが伊月の目標なのでした。
そのためにとりあえずのアニメ化を目指すと。
そして今巻ラストで伊月の作品の一つ。
『妹のすべて』のアニメ化が決定したことが伝えられます。
というところで今巻はおしまい!
物語が大きく動き始めましたね。
そして今後の伏線となるであろう「羽島伊月の誕生」についても描かれています。
このお話は、伊月が小説家になるまでの物語であると同時に年上の女性への初恋と失恋を描いた物語…
今回の「主人公になりたい」の原点でもあるお話でした。
総評
例のごとく職業モノとしてのストーリーや日常系のストーリー、そして春斗と京の恋愛模様など群像劇部分を多く残しながらも、やはり今巻の主点は伊月の原点と現在の感情でした。
次巻からはまた新キャラも登場するようなので、ここからさらに個性の強いキャラが出てくるのかと思うと、楽しみで仕方ありませんね!
以上、『妹さえいればいい 3』 感想 ネタバレ レビューでした。