こんにちは、Kanon です。今回は…
丸深まろやか先生の『美少女と距離を置く方法 1.クールな美少女に、俺のぼっちライフがおびやかされているんだが』の感想記事です。
丸深先生の作品は、『天使は炭酸しか飲まない』を先に拝読させていただいておりまして、この作品を通して丸深先生のことを知りました。
『天使は炭酸しか飲まない』については過去記事をご参照ください。
今回紹介する 『美少女と距離を置く方法 』シリーズは純粋な学園ラブコメです。特に難しい設定などはなく、純粋に思春期の男女が距離を縮めていく過程が描かれます。
それでは詳しく見てきましょう。
あらすじ
『選択的ぼっち』を自称する高校生の楠葉廉(くすばれん)はある日、クールな同級生の橘理華(たちばなりか)が強引に迫られている現場に遭遇し、気紛れに彼女を助けてしまう。理華とはそれきりで、平凡な日常が帰ってくる――はずが、関係は続くことになる。
理華もまた友人が少なく、さらには行きつけのお店が同じで、マンションも隣で――。行動を共にするうちに心を開き、距離を縮めてくる理華と、彼女からの好意に戸惑う廉。人との関わり合いを避けてきた二人は不器用ながらも、お互いを意識して、少しずつ惹かれあっていく……。
クールで可愛い同級生と紡ぐ甘々で焦れ焦れな恋愛物語。
『美少女と距離を置く方法 1.クールな美少女に、俺のぼっちライフがおびやかされているんだが』 丸深まろやか OVERLAP文庫 2020年9月25日 発行 より引用
こんな人におすすめ!
- クーデレ系ヒロインが好きな人
- ぼっち系主人公が好きな人
- 両片想いが好きな人
- 学園ラブコメが好きな人
以上のどれか一つにでも当てはまる人にはとてもオススメです!
ネタバレなし感想
ネタバレなし感想はこんな感じでした。
以降で詳しく見ていきます!
以降はネタバレを含む感想になるので、嫌な方はブラウザバックをお願いいたします。
ネタバレあり感想
一人でいるのが好きな主人公とヒロイン
主人公の廉は選択的にぼっちとなった高校生。
廉の「あえてひとりでいる」という価値観は他人に理解され、受け入れられることのないようなものだと分かっているので、他人に「自分はここう考えている」ということを話しません。
このスタンスが、より周囲との距離を広げています。
一方の理華の方も、友達と過ごすよりは、1人でいる方が好きという考え方の持ち主です。
ただふたりとも全く友達がいないというわけではなく、自分のことを真に理解してくれている人とは友達になっています。
完全にぼっちなのではなく、パーソナルスペースが狭いふたりなんですよね
美少女がひとり○○を楽しむシーンがカワイイ
ある日、理華は振った相手にしつこく食い下がられてこまっていたところを廉に助けられます。
それ以来、理華は感謝の気持ちを伝えるために、廉に付きまとうのですが、一旦は感謝の意を伝えたことにより、ふたりの関係は顔見知り程度になります。
が、ひとり回転寿司、ひとりラーメン、ひとり温泉…などなど、廉がひとりで出かける先々で理華と隣同士になります。
そこで美少女がひとりで○○していて、しかも廉よりも充実したソロ充を謳歌しているシーンが描かれます。
その後、マンションが同じだという事実も発覚し、ふたりは顔見知りという関係性から、困ったときに頼れる相手にまで関係を発展させていきます。
廉が価値観をさらけ出すシーンがいい
廉は「あえてひとりでいる」ことを選択していたのですが、その価値観を理華に伝えます。
中学時代、この価値観を知った相手は廉からことごとく離れていきました。
しかし、理華だけは「そんなあなたと友達でいたい」と返します。
廉はこれまで一番欲しかった言葉をかけられ、その場に泣き崩れてしまいます。
「ひとりでいい」と思いつつも、本当は誰かにこの価値観を肯定してほしかった。
それを初めて認めてくれた女の子のことを好きにならないでいられようか、いや、いられない(反語)
総評
廉が価値観をさらけ出してからは、お互い好き同士であることが暗に描かれる、いわゆる"両片想い"の状態で物語が展開されていきます。
何気ない日常を積み重ねながら、次第に両片想いになっていき、焦れ焦れしているふたりをニヨニヨしながら眺めるのが好きな人にはとてもオススメな作品です。
以上、『美少女と距離を置く方法 1.クールな美少女に、俺のぼっちライフがおびやかされているんだが』 感想 レビュー ネタバレでした。