
こんにちは、Kanon です。今回は…

三河ごーすと先生の『顔さえよければいい教室』の感想記事です。
あらすじ
音楽、ダンス、ファッション――あらゆる分野の天才が集う芸能学校・私立繚蘭高校。
『顔さえよければいい教室』三河ごーすと ファンタジア文庫 2022年6月17日 発行 より引用
だがその実態は、「顔」をはじめとした外見ですべての評価が左右される教室だった。
俺の妹・池袋詩歌はヒキコモリで、兄ナシでは生活できない要介護人間のせいか、配信のセンスもスター性も壊滅的。
この学校では最弱かと思われた。
だが俺は知っている。ネットで顔を隠して伝説になったVSINGER。その正体こそが詩歌だと。
「――青、この曲の色。私はそれに合わせて歌うだけ」
ゆえに詩歌の歌声は唯一無二。学校のあらゆる常識を覆し、彼女の才能は見出されていく――!
こんな人におすすめ!
おすすめポイント
- 無表情系妹と童貞陰キャ兄の組み合わせが好きな人
- クリエイターたちが才能をぶつけ合う系の作品が好きな人
- 『妹ウザ』のような三河先生作品を期待している人

以上のどれか一つでも当てはまる人にはとてもおすすめです!
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ネタバレあり感想
タイトルの意味について
攻撃的ですよね。
タイトルだけで作品を理解した気でいる典型的な5c〇ねらーのような人たちには叩かれるかもしれません。
実際タイトル通りの意味の展開もあったりして、作中の舞台である"芸能界"という世界ではある程度"顔"が良くないと生き残ってはいけないと思います。
しかし、本作の"顔"は純粋に顔立ちのことだけを言っているのではありません。
その人の"看板"もしくは"代名詞"とでもいえばいいでしょうか。
自分の個性さえよければ生きていける、というようなメッセージも込められていました。
なので純粋に顔立ちのことだけを言っているわけではなかったです。
教室要素があり、登場人物も多いですが…
『よう実』のようなバトルをしていく物語ではありません。
容姿のある程度整った学生たちが集められた、芸能人養成学校。
その教室を起点に、いろんなクリエイター・才能が集まって、芸能界に旋風を巻き起こすことを目指していくような物語になっていました。
本巻では入学に始まり、芸能界を登っていく仲間たちが集まるまでの軌跡を描いています。
今後は個性の強いクリエイターたちが互いに切磋琢磨しながら自分の才能を磨いていくような展開に期待したいです。
伏線
主人公の楽斗は妹のお守り的な役割のために同じ高校へ入学します。
そこで出会った女優として活躍する3年生・神田依桜が指摘した、楽斗の体つき。
そして今巻の敵キャラであった中目黒をボッコボコ(物理)にしたこと。
このことから楽斗にも何かしらの過去がある模様…?
総評
タイトルとあらすじを見ただけでは、あまりそそられない内容かと思っていましたが、さすがは三河ごーすと先生でした。
クリエイター同士の才能がぶつかり合う展開があり、昨日の敵は今日の友になる展開。
同世代のクリエイターたちが今後、どのような成長を見せていってくれるのかが楽しみな作品になりそうです。
以上、『顔さえよければいい教室』 感想 レビュー ネタバレ でした。