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"ニセモノの気持ちがホンモノになるとき" 『千歳くんはラムネ瓶のなか 2』 感想 ネタバレ レビュー

みなさんこんばんは。ラーメン食太郎です。

今回は裕夢先生の『千歳くんはラムネ瓶のなか 2』の感想記事です。

1巻では非リア少年をリア充へと導く物語でしたが、今回はニセモノの恋から始まる物語ということでね。

詳しく見ていきたいと思います。

あらすじ

それは、ニセモノの恋の物語。

「千歳しかいないの。どうかお願いします。私と付き合ってください」

面と向かって女の子にこんなことを言われたら、大概悪い気はしないだろう。
それが、七瀬悠月のようなとびっきりの美少女ならなおさらだ。

でも、うまい話には大概裏がある。
美しい月の光が、ときに人を狂わせるように。

これは、そうして始まった、俺と七瀬悠月の偽りの恋の物語だ。

――人気沸騰の“リア充側”青春ラブコメ、待望の第2弾登場!

『千歳くんはラムネ瓶のなか 2』裕夢 ガガガ文庫 2019年10月23日 発行 より引用)


前巻(1巻)についてはこちらの記事からどうぞ

ネタバレなし感想

twitterのネタバレなし感想はこんな感じでした。

以降はネタバレを含む感想になるので、嫌な方はブラウザバックをお願いいたします。

ネタバレあり感想

ネタバレあり感想に入る前に、ネタバレありで今巻のあらすじを軽く語りたいと思います。

あらすじ(若干のネタバレ含む)

1巻にて千歳くんに電話にておどけたように「付き合おっか」と持ち掛けた悠月。

しかし、おどけていたようにみえて、実は本気で「(嘘の恋人として)付き合おっか」という展開になります。

悠月は自分の周りにストーカーがいる気配を感じており、ストーカーを追い払うために千歳くんに偽の彼氏を演じてもらいます。

そこから嘘の恋愛関係が始まるのですが、嘘とは言えそれなりに距離感は縮まるもの。

悠月は中学時代に男の先輩から頬を思い切り叩かれるといった暴力を受けており、それ以来顔の近くに手を動かすしぐさをされるのも怖いと感じるようになっていました。

件のストーカーと併せて先に述べた先輩とも再会し、徐々に悠月の心は追い詰められていきます。

そんな悠月の恐怖を取り除き、過去の暴力、ストーカーといった問題を今巻でも千歳くんの美学に従って解決していきます。

悠月が暴力を振るわれるシーンは、読んでてマジでムナクソだった…(褒めてます)

千歳くんの生き様

今巻でも千歳くんの生きざまがありありと描かれます。

ストーカーの正体に千歳くんは気づいているものの、ストーカーは正体を隠しているつもりで健太のように千歳くんに近づきます。

そこで千歳くんは下手にストーカーをやめさせようとするのではなく、暗に「やめなよ」という姿勢でストーカー君を諭します。

しかし、最後までストーカーくんは変わることはありませんでした。

もっと簡単に解決できる方法があったであろうに、その方法を取らなかったのは、やはり千歳くんの美学を貫くためなんですよね

そんな千歳くんの生きざまに関して、明日風はこんな風に言ってますね。

君の生き様には、いつでも誰かいるようで、本当は自分しかいない。
だけどいつでも自分しかいないようで、本当は誰かがいるの。

前半は、千歳くんは誰かのために己の美学を貫いているわけではなく、自分の美学を貫けないのであれば、死んでいるのと同じと考えているから。

後半は、そんな千歳くんの美学(ラムネ瓶のなかのビー玉)の輝きに引き寄せられる人たちがいるからこそ、本当は誰かがいるということなんですよね。

婉曲的な表現だなぁ…まあこれが裕夢先生節というところで好きなところなんですけどね

そして、今巻にてそんなビー玉の月に魅せられてしまった女の子が出てきましたね。

まあ、悠月ですが。

悠月のキャラ、すごく好きなので、今巻の中でも、このままニセモノの恋人からくっついて、千歳くんの家に行った時点でおっぱじめてしまっても全然違和感がないくらいお似合いだと思いました。

今後の正妻戦争からも目が離せませんね!

読んでてわからなかったところ

今巻で一つだけ、解釈できなかったところがあります。

それは、祭りの最後に襲われた後、憔悴した悠月を千歳くんがLINEで慮るシーン。

『七瀬、ちゃんと俺の彼女になるか?』
『いまだけは駄目だよ、朔』

この、「いまだけは駄目だよ」が、なんでこう言ったのかが分からないんですよね…

食太郎の読解力不足ですので、だれか意味が分かる人、教えてください!

余談

千歳くんの部屋の描写の中に、Tivoliが登場します。

実はTivoliのAudioは食太郎も愛用している逸品です。

これがTiloviのオーディオ

Tivoli Audio MODEL ONE

この木の温かさを感じる見た目と、それに反して奏でる力強い音にファンが多いオーディオです。

とてもおしゃれで実用的なものなのですが…かなりのいいお値段がします。


総評

今回も見事に思春期の学生の心理と、アイデンティティの確立を描いていました。

裕夢先生がすごいのは、構成としてはきちんと起承転結があるにも関わらず、一貫してスルスルと読み進められるところなんですよね…

もちろん、読んでいる間の私の心は喜怒哀楽変化していますが…

なんというか、ドリンクバーでいろんな飲み物を飲んでいるのではなく、ひたすら紅茶を優雅に飲んでいる感じなんですよね。

文章が最初から最後まで安定しているといえばいいのかな…難しいですが…

ところで、次巻のヒロインは明日風っぽいですね!

個人的には年上ミステリアスお姉さんがドストライクなので、どんな物語になるのかすごく楽しみです。

以上、『千歳くんはラムネ瓶のなか 2』 感想 ネタバレ レビューでした。


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