
こんにちは、Kanon です。今回は…

三河ごーすと先生の『義妹生活』の感想記事です。

詳しく見ていきましょう!
あらすじ
高校生の浅村悠太は、親の再婚をきっかけに、学年で一番の美少女・綾瀬沙季と一つ屋根の下で兄妹として暮らすことになった。
互いに両親の不仲を見てきたため男女関係に慎重な価値観を持つ二人は、歩み寄りすぎず、対立もせず、適度な距離感を保とうと約束する。
家族の愛情に飢え孤独に努力を重ねてきたがゆえに他人に甘える術を知らない沙季と、彼女の兄としての関わり方に戸惑う悠太。
どこか似た者同士だった二人は、次第に互いとの生活に居心地の良さを感じていき……。
これはいつか恋に至るかもしれない物語。
赤の他人だった男女の関係が、少しずつ、近づいていき、ゆっくりと、変わっていく日々を綴った、恋愛生活小説。
『義妹生活』 三河ごーすと MF文庫J 2021年1月25日 発行 より引用
こんな人におすすめ!
おすすめポイント
- 妹モノが好きな人にはクリティカルヒット!
- 実妹がいる人も嫌悪感なく楽しめます
- あくまで義妹ができた主人公の日常を描いており、日常モノが好きな人
- さらりと読書を楽しみたい人

このどれかひとつにでも当てはまる人にはとてもおすすめです!
ネタバレなし感想

twitterのネタバレなし感想はこんな感じでした
以降はネタバレを含む感想になるので、嫌な方はブラウザバックをお願いいたします。
ネタバレあり感想
妹モノのラブ(?)コメなんだけど…
よくある妹モノのラブコメは、「お兄ちゃん大好き~♡」系の現実世界ではありえない…
実妹がいる人間からすると(私にも実妹がいるのですが)吐き気がするような作品もあったりしますが、この作品は全く嫌悪感なく楽しむことができます。
他人から家族になった沙季と悠太がロジカルに距離を縮めていく姿が、するすると喉を通っていきます。
何も考えずに読書に没入できるという不思議な魅力のある作品です。
今巻のテーマは「高額バイト探し」
沙季は女で一つで自分を育ててくれた母親が、「女だから」というだけで偏見にさらされ、苦労する姿を見てきました。
なので、「自分の力で生きていきたい」と思うようになります。
そんな目標があって、沙季は高校生の内から大学進学のための費用を自分で稼ごうと考えてはいるものの、勉強と両立するためにはなるべく短時間の労働でリターンの大きいバイトを探したい、となります。
共同生活が始まったことで、沙季が家事を担当する代わりに悠太が高額バイトを探す、というギブアンドテイクの関係から物語が展開していきます。
普段はドライな沙季。しかし…
なかなか高額バイトが見つからないことに痺れを切らした沙季は、悠太に自らの体を売ることで代価を得ようという突拍子のない行動に出ます。
ここはラノベ主人公らしく理性を総動員して劣情を抑え込む悠太。
そして説教ではなく、優しく諭すようにして沙季の矛を収めます。
この辺りのエピソードも感情任せに生きているふたりではなく、理屈で生きているふたりだからこそ成立する展開だと思いました。
総評
今後の流れは、「妹のお願いと言えないほどのお願い」を叶えようとする兄として物語が展開していく予感。
あくまで沙季を妹として見ている悠太ですが、沙季は異性として悠太を見ている節があるような…?
本当にこの作品は終始、義妹と義兄の関係で終わっていくのか…?
見どころが尽きず、次巻も楽しみです!
以上、『義妹生活』 感想 ネタバレ レビュー でした!