
こんにちは、Kanon です。今回は…

雨宮和希先生の『灰原くんの強くて青春ニューゲーム』の感想記事です。

以前こちらの記事で紹介しており、実際に読んでみた感想ですね。
あらすじ
高校デビューに失敗し、灰色の高校時代を経て大学4年となった青年・灰原夏希。
社会人目前だった彼はある日突然、7年前――高校入学直前まで時を遡っていた!!
後悔しかなかった高校生活の「やり直し」の機会を得た夏希は、過去の経験を活かして見事クラスカースト最上位な美男美女6人グループの一員となることに成功!
しかもそこにはかつて片思いしていた美少女・陽花里の姿もあって……!?『灰原くんの強くて青春ニューゲーム』雨宮和希 HJ文庫 2021年12月1日 発行 より引用
無自覚ハイスペック青年が2度目の青春をリアルにやり直す、強くてニューゲーム学園ラブコメ!
こんな人におすすめ!
おすすめポイント
- 青春やりなおしラブコメが好きな人
- リア充側の登場人物たちを中心に展開する物語が好きな人
- 青春群像劇が好きな人
- タイプの違うヒロインとラブコメするお話が好きな人

以上のどれか一つでも当てはまる人にはとてもおすすめです!
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ネタバレあり感想
一種の無双系
異世界転生モノとは違って何かと戦っているわけではないので、そういう意味での無双ではありません。
が、人生経験を積んだ人間が過去に戻って自分より精神や人生スキルが未熟な人間と過ごすので、相対的に周りより優れている状況ができあがります。
『陰キャだった俺の青春リベンジ』でも、人生経験の豊富さを生かして学校社会のなかでうまく立ち回っていましたね。
バトルではありませんが、そのあたりの立ち回りに爽快感を感じるのがこのタイプの作品の特徴になりつつある気がします。
本作ではアルバイト、定期テスト、カラオケやスポッチャなどの遊びで時間を積み重ねた分だけの優位性が随所に描かれていました。
リア充系ラブコメ
本作はやり直し系ラブコメであると同時に、リア充系ラブコメでもあります。
主人公・灰原くんの周りにはタイプの違うヒロインが集まっています。
王道系の清楚巨乳美人・陽花里。
クールビューティー・唯乃。
明朗快活なスポーツ少女・詩。
幼馴染のリア充・美織。
灰原くんい好意を寄せる(?)4人のヒロインたちと、一方でヒロインに好意を寄せる男友達。
そんな友情と愛情織り交ざる関係性と折り合いを付けながら立ち回る様は青春群像劇の王道といった感じで読者を引き込んでくれます。
今巻では灰原くんに好意を寄せる詩と、詩に好意を寄せる竜也の関係にフォーカスされていました。
灰原くんに嫉妬した竜也が自らグループから孤立。
その状況をなんとかすべく奔走する灰原くん。
自らが高校デビューであることを明かし、嫉妬するほどの男じゃない、という理由で竜也をグループに引き戻すという展開でした。
そして、竜也が詩に恋心を抱いていることも詩本人に知られる展開。
…となると2巻は詩を中心に展開されるのではないかという予想。
総評
面白かったです。
『チラムネ』と『 陰キャだった俺の青春リベンジ』 の設定が織り交ざっているような作品で、他のラブコメとうまく差別化されているなという感じがしました。
青春群像劇路線でここから物語が展開するようであれば、やはり『チラムネ』と同じかそれ以上の心理描写と展開の持って行き方を期待してしまいます。
そしてこの手の青春やり直し系ラブコメって、エンドがどうなるかを見たことがない気がします。
やり直し前の元の生活に戻るのか。
これからもやり直し後の世界で生きていけるのか。
本当の結末も気になるところです。
引き続き追いかけてみようと思います。
以上、『灰原くんの強くて青春ニューゲーム』 感想 レビュー ネタバレでした。