
こんにちは、Kanon です。今回は…

丸深まろやか先生の『天使は炭酸しか飲まない 2』の感想記事です。

詳しく見ていきましょう!
あらすじ
柚月湊の惚れ癖を発端に広まった噂が落ち着き始めたころ、湊のもとに久世高の天使へ宛てた手紙が届く。
差出人の名は御影冴華。
優れた容姿とカリスマ性を兼ね備えた、規格外の美少女。
すでに彼女に恋する男子からの相談を受けていた伊緒は、悩んだ末にふたつの相談を掛け持ちすることに。
御影の願いは幼馴染と結ばれること。
彼女の恋が叶えば、もうひとつの恋は叶わない。
それでも、伝えない方がいい恋心なんてない。
板挟みになりながらも、天使はふたりの恋を応援し続ける。
しかし、御影にはなにか事情があるようで――。
『天使は炭酸しか飲まない 2』 丸深まろやか 電撃文庫 2022年5月10日 発行 より引用
前巻の内容についてはこちらからどうぞ!
ネタバレなし感想

twitterのネタバレなし感想はこんな感じでした
以降はネタバレを含む感想になるので、嫌な方はブラウザバックをお願いいたします。
ネタバレあり感想
今巻のヒロインは三大美女が一角・御影冴華
前巻では久世高校 三大美女の一角である柚月湊の惚れ癖に端を発した騒動を見事収めてみせた主人公・伊緒。
今巻では、同じく久世高校 三大美女のひとり・御影冴華がヒロインとなり、彼女が抱える悩みについて解決していく運びとなります。
この作品では、
「好きだという気持ちが実らなかったとしても、伝えられないまま後悔を残すよりはずっといい」が美学で少し特殊な力を持った主人公が、美人であるがゆえに悩みを抱える女の子を救う
というパターンが確立してきましたね。
今回のヒロイン・冴華の悩みとは「みんなが自分を奪い合って争うから、私はひとりでいるべきだ」というもので、その考えもあって冴華は周囲と距離を置いていました。
しかし、そこに踏み込んでひとりぼっちだった冴華を救うところがラノベ主人公らしいところ。
そして、その過程でヒロインを惚れさせるあたりも、やはり王道の青春ラブコメです!
他のヒロインの恋模様は?
前巻のヒロイン・湊はやはり伊緒に惚れているかのような描写が多く描かれていましたね。
伊緒とよく一緒にいる日浦のスキンシップに対して過敏に反応したりと、まだそれを恋心とは自覚してないまでも、恋をしているかのような反応はたくさん見せてくれています。
一方で日浦に関しては、伊緒のことはただの友達だと思っているようですね。
この状況から日浦ルートへインしたりはしないだろうか…
(個人的に日浦が一番好きなのです)
伏線?
もうひとりの久世高 三大美女の名前として、伊緒・湊たち2年生ではなく、3年の先輩・十和さんという名前が出てきましたね。
もしかすると、3巻が出た際にはこの十和さんがヒロインとなるのでしょうか。
また、前巻を読み終えた時点では今巻では伊緒と湊がさらに距離を深める展開になるのかと思っていましたが、そちらはむしろほとんど進展ははなく、ニューヒロインの登場という展開。
おそらくですが、湊のライバルを登場させるために冴華というキャラが生まれているのかもしれません。
となると、次巻以降から正妻戦争が始まるのかな?と予想しています。
総評
この作品での王道パターンも見え始め、おおよそ登場人物たちも出そろい始めたというところでしょうか?
丸深先生の前作・「美少女と距離を置く方法」と比べると、本作では各キャラをかなり丁寧に描きながら登場させていくように思えます。
なのでキャラたちに深みがあり、より感情移入できるようになりました。
そんなキャラたちが次の巻ではどのように動いていくのか、楽しみです!
以上、『天使は炭酸しか飲まない 2』感想 レビュー ネタバレ でした。