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【管理人の推しシリーズ 2】『さくら荘のペットな彼女』

こんばんは、ラーメン食太郎です。

今回は、食太郎が間違いなく一番…本当に大好きな作家さんである鴨志田一先生の作品『さくら荘のペットな彼女』について紹介していきたいと思います。

『さくら荘のペットな彼女』は食太郎が2番目に買ったラノベであることを、十数年経った今でもはっきりと覚えています。(1番目は冴えカノだった)

ペットな彼女の1巻を読んだ日のことは、今でも昨日のことのように覚えています。

あれは高校生の時、休みの日に練習試合があって、それは相手の学校で行う予定だったため、親に車で送ってもらう日のことで、親の準備ができるまでの時間に読み始めたんです。

それくらい鮮明に覚えているほど強くインパクトを受けた作品で、高校生活の間ずっと追いかけていた作品です。

そして、自分の高校生活の中にもペットな彼女に出てくるような、信頼できる本当の仲間に出会えたらいいのになという感情を強く抱かされた作品でもあります。

ちょうど読んでいたころが、ペットな彼女の登場人物たちと同じ年のころで、すごく感情移入しながら読んでいたんですよね。

きっと、いま学生の人たちがこの作品を読んだとしても、一昔前の作品だということを感じさせない魅力があると思います。


あらすじ

主人公の神田空太は、ペットを飼ってはいけない水明芸術大学附属高校(通称スイコー)の一般寮で捨て猫を飼っていたことが学校にバレたことで、猫を捨てて一般寮に残るか、猫とともにスイコーの問題児の巣窟である"さくら荘"へ移るかの二択を迫られる。

猫を見捨てることができない空太はさくら荘へ移るも、さくら荘の変人たちに振り回され続け、"脱さくら荘"を誓うのであった。

そんなある日、さくら荘に可愛くて清楚で、世界的な天才画家である椎名ましろが引っ越してくることになり、空太は「ましろを変人たちから守らねば!」と決心するも、実はましろにはとんでもない秘密があった。

ましろは外に出れば迷子になり、部屋はめちゃくちゃ、コンビニのお菓子はお金を払わずに食べてしまい、挙句の果てにはパンツも自分で選べない、穿けない、生活破綻者なのであった。

そんなましろの面倒を見るための、"ましろ当番"に空太は任命される。

こうして天才・ましろと凡人・空太の"飼い主とペット"の生活が始まる。

そして、天才・ましろの姿を間近で見つづけるうち、空太の心境にも変化があり…?

という感じです。

作品のキャッチコピーは、「天才と凡人が織りなす青春学園ラブコメ」だったはず。

作品の魅力

まず、『さくら荘のペットな彼女』に限らず、『青春ブタ野郎』シリーズや『Just Because!』でもそうなのですが、鴨志田先生の作品を語るうえで、必ずといっていいほど絡んでいる要素が、思春期特有の悩みですよね。

人間関係・社会の圧力・進路といった、人間が悩みを抱える原因が思春期の彼ら・彼女らに降りかかるが、その中で奮起する登場人物の成長描写が、鴨志田先生の根底だと思います。

この鴨志田先生の必殺技に加えて、「天才と凡人」「ファンタジー現象」といった+αの要素が絡んでくることで、物語を展開していくのが鴨志田先生の作品の真髄だと食太郎は解釈しています。

そして、鴨志田先生の多くのラブコメ作品では、「主人公とヒロインが付き合ったところで物語が終わり」なのではなく、付き合ってから二人がどのように関係を進めていくのか?という描写もふんだんに描かれており、「付き合うことがゴールではない」という方向性を持っているのが伝わります。

以上が鴨志田先生の作品全体としての魅力でした。

以上を踏まえたうえで、『さくら荘のペットな彼女』として魅力について迫っていきたいと思います。

魅力1 "ものづくり"に対する姿勢が鮮明に描かれる

ペットな彼女の舞台は、"芸大附属の高校"ということで、登場人物のほとんどがクリエイターです。

そして、時には一緒に作品を作り、時には才能の有無に葛藤したりといった、"クリエイターならだれもが経験したことがあるであろう場面"がふんだんに描かれます。

一つの作品を完成させるために力を合わせたり、自分がやりたいことを叶えるために努力したり、才能ある人物に少しでも追いつこうともがいたり…

そういった場面がシリーズ全体を通して展開されていきます。

ペットな彼女の本筋のストーリは恋模様であることには違いないのですが、サブテーマとしては「天才と凡人の葛藤」があると思います。

ペットな彼女はラブコメとしてもとても面白いのですが、一方でクリエイターものとしてもとても興奮させられるものがあります。

食太郎は普段はシステムエンジニアとして仕事をしているのですが、システムエンジニアを目指したきっかけの一部は、ペットな彼女を読んで、「クリエイターってこんな風に熱意をもって仕事しているのか…かっこいいな…」と思ったからです。

(余談ですが、もう一つのきっかけは『なれる!SE』だったりします。この作品はまた後日紹介します。)

魅力2 恋愛は必ずしも素敵な結末を迎えるとは限らないということを教えてくれる

先述のとおり、鴨志田先生の作品は「付き合ってゴール」ではなく、その先の展開についても描かれます。

もちろん、付き合うところのゴールまでのお話も、空太の気持ちに感情移入して、悩ましい気持ちにさせられるのですが、その先の付き合ってからのお話は、もっと苦しい気持ちにさせられます。

きっと世の中の多くの人は、結婚までたどりついた相手の数(つまり日本の法律だと一人)よりも、そこに至るまでにダメになった関係のほうが多いと思います。

つまり、恋愛というのは初恋が結婚にまで至ることは極めてレアケースなんだと思うのです。

ネタバレになってしまいますが、その例にもれずペットな彼女でも、付き合ってからそのまま二人は幸せな結末を迎えました、という展開にはなりません。

一時は、「その恋愛をきれいな箱に詰めて、丁寧に包んで心の奥底にしまっておこう」という展開になります。

最終的には幸せな結末を迎えるであろうシーンで物語は幕を閉じるのですが、こうした「カップル成立後の描写」がとてもリアルで、恋をしたことのある人であれば、誰しもが感情移入し、いろんなことを感じさせられる展開になっていると思います。

総評

やはり、思春期の少年・少女の心の機微を描くことに関しては、鴨志田先生の右に出る作家さんはいないというのが食太郎の見解です。

その根拠は、『さくら荘のペットな彼女』という一作品だけではなく、『青春ブタ野郎』シリーズや『Just Because!』など、たくさんのヒット作を生み出して、多くの評価を受けていることにあると思います。

この記事を書いていて思ったのですが、改めて『さくら荘のペットな彼女』は今の食太郎の人格を作るうえで大きな要素を占めていると思ったし、ペットな彼女のストーリを思い出していると、もう何回も読んだ作品だけど、1巻ずつ感想記事を書くために読み直したくなりました。

少なくとも食太郎という一人の人間の価値観を変えられる作品であることには間違いありませんので、ぜひ多くの人に読んでほしいです!

(そしてアニメ続編…ないかな…待ってるんだけどな…)


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