管理人の推し

【管理人の推しシリーズ 1】『佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet!』

こんにちは、Kanon です。

今回なんですけれども、いつもの感想文とは少し違います。

いつもの感想文は、直近で読んだ作品の所見や感想を書いているのですが、今回はこのブログを始める前に読んだ作品です。

私がラノベを読み始めたのは今から12,3年ほど前になるのですが、そんな過去に読んだ作品から、改めていろんな人に読んでほしい・知ってほしい・面白いなと思う作品を紹介するシリーズを始めてみようと思いました。

そんな栄えある第1回目の作品は、九曜先生の『佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet!』です。

この作品を推す理由

それは、私が初めて読んだライトノベル作品が、九曜先生の『佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet!』 だったからです。

と、ここで「いやいや、この本 2017年2月28日 発行で、あんたラノベ読み始めたの11,2年前言うてるから時系列あってないやん」という声が聞こえてきそうな気がします。

はい、ちょっと待ってください。

九曜先生は、もともとご自身のブログで作品を公開されていらっしゃいました。

現在も日記をマメに更新されているようで、↓の「ひと言」からコメントすると、大体の場合日記からコメントにお返事をくださいます。

出典 http://alice-liddell.candypop.jp/

余談ですが、九曜先生の日記は面白くて、先生の日常のことが多く書かれていることが多く、学生の頃は毎日のようにチェックしていました。

先生自身のブログで公開していらっしゃる作品は、こちらを参考にしていただければと思います。

作品のあらすじ

春から一人暮らしを始めることになった高校2年生の弓月恭嗣。新生活への期待に胸を高鳴らせながら新居へ向かったところ、そこには引っ越し業者のトラックがなぜか2台。

しかも、1台はこれから自分が住もうとしている部屋へ荷物を搬入しようとしており、自分の荷物を運んできたトラックは、まだ荷下ろしもしていない状況だった。

慌てて部屋へ這入ると、自分の新居となるはずだったその部屋には同じ年のころの女の子、佐伯貴理華がそこにいた。

状況を把握するため、不動産屋に問い合わせてみると、まさかのダブルブッキングならぬダブルコントラクトが発生していたのであった。

この事態に対して、 貴理華が出した提案は、「ふたりでルームシェアして暮らす」というもの。

恭嗣はこの提案を断ることができず、こうして2人の共同生活が始まるのであった。

作品の魅力

魅力1 個人的には共同生活ものの先駆けだと思っています

いまでは多く見受けられる、共同生活から始まる恋物語。

最近では、おじさんと女子高生が共同生活をしたりと、単純な男女の共同生活のみならず、いろんな属性がついた共同生活モノのラブコメが広まっています。

しかし、私がラノベを読み始めた12,3年前には、共同生活モノのラブコメは個人的には見たことがなく、おそらくこの作品が先駆けなのではないだろうかと思っています。

共同生活では、ちょっぴりえっちで隙のある佐伯さんにドキドキする素振りを見せないようにする弓月くんという構図で物語が進んでいきます。

また、共同生活しているという事実を二人は当然ながら学校では隠しているので、学校での佐伯さんは家でのいたずら好きで子供っぽい一面のあるキャラクターではなく、品行方正な優等生なキャラクターを演じているので、そのギャップに戸惑う弓月くんの心情もよく描けてるなあと思います。

魅力2 実は舞台は兵庫県・神戸市

昔、九曜先生のブログにて、「シャーベット(ブログ内での、この作品の略称でした)の舞台は神戸市がモデルだったりするのですか?」と聞いてみたことがあって、これはそうだとおっしゃっていました。

作品内に登場する、「学園都市」や「一ノ宮」は兵庫県神戸市に実際に存在する、「学園都市」や「三ノ宮」がモデルだと思います。

私の出身地も兵庫県神戸市で、「学園都市」は学生時代よく訪れていました。学生時代にこの作品を読んでいたので、 「学園都市」や「三ノ宮」 を訪れては作品を読んで、臨場感を楽しんだのが懐かしいです。

興味がある方は、一度「学園都市」を訪れてみてもいいかもしれません。文字通り、学校の多い文教地区です。

魅力3 佐伯さんが本当は年相応に子供っぽいところ

容姿端麗・頭脳明晰で、学園内でも優等生として、他人とは一線を画したような存在として見られている佐伯さんですが、その中身はしっかりと高校生の女の子だったりします。

弓月くんは共同生活の話を、佐伯さんには内緒で何かあったときのために、同級生の宝龍さんにだけは最初から話していたのですが、そのことを佐伯さんが知ったとき、「子供だと思われるかもしれないけど、"ふたりだけのナイショ"っていうのが楽しいと思ってた」という旨の発言をします。

どこかのベルモットさんは、「A secret makes a woman woman」と言っていましたが、佐伯さんは一人で秘密を着飾るのではなく、秘密と約束したことを二人で共有していることが楽しいと思っていたんでしょうね。

そういったところが、年相応でかわいらしいですよね。

総評

以上が、管理人の推し作品、 九曜先生の『佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet!』 でした。

どちらかというと、私は書籍版よりもWeb掲載版のほうが完成形というか、本来のストーリーとしてまとまっているなと思うので、読むのであれば、Web版のほうが良いかと思います。(なにより無料です。先生的には書籍買ってよという感じだと思いますが…笑)

次回も九曜先生作品をもう一つ紹介予定です。

九曜先生ファンの方は乞うご期待ください!


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