
こんにちは、Kanon です。今回は…

雲雀湯先生の『転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件4』の感想・レビュー記事です。

詳しく見ていきましょう
あらすじ
隼人と春希と姫子は共に月野瀬村に帰省した。沙紀や従弟の心太と一緒に田舎の夏休みを堪能する。
『転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件4』雲雀湯 角川スニーカー文庫 2022年4月1日 発行 より引用
一途に隼人に思いを寄せる沙紀の姿を間近に見ていた春希は、自分の笑顔が作り物めいて感じられて……。
前巻のふりかえりはこちらからどうぞ!
ネタバレなし感想

twitterに投稿していたネタバレなし感想はこんな感じでした。
以降はネタバレを含む感想になるので、嫌な方はブラウザバックをお願いいたします。
ネタバレあり感想
沙紀がどういう子なのかを丁寧に描いた巻
春希に恋心を自覚させるための役割を担っているのが沙紀だと思っているのですが、これまでのストーリー展開的に、沙紀は都会にいるわけではありません。
なので、読者からすると突然現れた女の子が隼人に好意を寄せ始めて、春希から奪おうとしようとしているような印象を与えかねません。
しかし、前巻のあとがきで作者の雲雀湯先生が言っていたように、
「沙紀が横恋慕な女の子にならないよう注意を払った」
ことがこの巻からも伺えます。
沙紀のホームである月野瀬村での沙紀の立ち居振る舞いや、周囲からどう思われているのかを描写することで、純粋に「沙紀はイイ子なんだな」と読者に見せようとしています。
特に隼人へ誕生日プレゼント渡すシーンなんかでは、自分一人が抜け駆けすることなく、春希と同じ立場で隼人へ好意をぶつけようとする姿が印象的でした。
物語的には第一部終了?
今巻のラストで沙紀が姫子と同じ学校へ転校してきます。
これで都会に隼人、春希、沙紀の三人が揃うことになりました。
ここまでのお話で、隼人、春希、沙紀の人物像が読者に伝わりきったところで、ここからどのように物語が転がっていくのか…?というところですね。
総評
今巻は物語的にすごく重要なイベントはなく、大きな起伏も特にありませんでした。
「沙紀がどんな女の子なのか」というところと、都会に沙紀がやってくるまでの流れを作るための巻という感じなので、読後感はあっさりした感じでした。
ただ次巻以降を読み進めるにあたっては、今巻の内容がないと「???」という状態になりそうなので、そういう意味では欠かせない話となっております。
以上、『転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件4』 感想 ネタバレ レビューでした。