シリーズ第1巻 レビュー 電撃文庫

『幼馴染が絶対に負けないラブコメ』 感想

こんにちは、Kanon です。

今回は記事タイトルの通り、『幼馴染が絶対に負けないラブコメ』の読書感想文を投稿したいと思います。

あらすじ

主人公の丸末晴には可愛くて世話焼きな陽キャロリ美少女の幼馴染・志田黒羽がいました。黒羽は末晴に行為を抱いており、黒羽は末晴に告白しますが末晴には他に初恋の人・可知白草がいたため、末晴は黒羽を振ってしまいます。そして末晴も、意を決して白草に告白しようとします。しかし、告白直前に白草に彼氏ができたとの噂を聞きつけ、告白する以前に末晴の初恋は終わりを迎えます。これまでに白草は末晴に対して行為を持っている素振りを見せており、完全に脈があると思い込んでいた末晴のショックは非常に大きいものでした。そんな末晴が失意のどん底にいたとき、黒羽が末晴の前に現れてこう囁きます。

「そんなに辛いなら、復讐しよう?」

復讐しようと囁いた黒羽の真意とは?

三角関係の行方は思いもよらぬ方向へ…

所見

まずこのタイトルをみたときに思ったのが、「そういえば最近、幼馴染がヒロインの作品ってないな?」ということでした。

ライトノベル業界には、流行りがあります。例えば、異世界に転生する話が主流な時もあれば、仮想現実の中に溶け込んで冒険に繰り出すものもあれば、主人公が最弱キャラから成り上がっていくものといった感じです。

そんなラノベ業界の最近のヒロインの流行りは「妹系(後輩系)ヒロイン」のような気がします。例をあげるなら、平坂読先生の『妹さえいればいい』であったり、佐島勤先生の『魔法科高校の劣等生』であったり、そもそもの「妹系ヒロイン」ブームの火付け役・伏見つかさ先生の『エロ漫画先生』などです。

数多くいるヒロインの中に「幼馴染枠」というくくりでは幼馴染ヒロインは登場していますが、メインヒロインが幼馴染というのは少なくとも私はパッとは思い浮かびませんでした。しかも、幼馴染ヒロインって、だいたい「い一番身近で頼れる女の子」に落ち着いちゃうんですよね…

感想

この作品の中でも、黒羽という幼馴染のポジションは、基本的には「一番身近で頼れる女の子」です。末晴の復讐のため、黒羽は親身になって末晴の相談を受けます。普通の「幼馴染枠」であれば、その献身は報われず、ただのボランティアとして役割を終えてしまいます。

ですがこの作品は、タイトルが物語るように「幼馴染が絶対に負けない」ラブコメなのです。黒羽が末晴に献身的だったのは、最後に黒羽が勝利を収めるための伏線なのですね。ただ、結末としては大勝利とまではいかないのですが、「そこが可愛い!」となるような結末でした。

発売後即重版、しかもPVまで発表されてる…

私がこの作品を購入したのち、しばらくすると「発売後即重版」の帯がつけられ、さらにはPVまで作成されている事態になっていました。

マイナー作品を紹介していくとは一体…というような結末です。

ちなみにそのPVにてメインヒロインの黒羽を水瀬いのりさん(大好きです)が、白草を佐倉綾音さんが(大好きです)演じられています。


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