シリーズ第1巻 レビュー 富士見ファンタジア文庫

『妹の親友?もう俺の女友達?その次は?』感想

こんにちは、Kanon です。

今回の作品はまたもかなたさんのツイートで発見した作品です。

このツイートの中の、『妹の親友?もう俺の女友達?その次は?』です。

かなたさんの書評では、「大きな山場やトラブルがなく平坦」ということでしたが、実際のところどうだったのか?

そのあたりについて書いていきたいと思います。

あらすじ

恋愛感情を抱くことによって、これまで通りの関係が変わってしまうことを嫌い、線引きした人間関係を過ごしてきた主人公、斗真。

しかし、あるとき中学生の妹の早紀が親友である凛を自宅に連れてきたことをきっかけに、斗真と凛の間に接点が生まれます。

その後、凛は斗真と同じ高校へ進学し、二人は高校で再会します。そこから、二人の関係は徐々に変化していくことになる…?

といった感じのお話です。


所見

この作品の主な登場人物は主人公を除くと3人です。

妹の早紀。ひょんなきっかけで女友達となった結花。そして関係性が「妹の親友」の凛です。凛の関係性である「妹の親友」だけが、「妹」「親友(女友達)」の2単語に分解できます。

このうち早紀と結花は、タイトルにあるように「妹」と「女友達」の代表として登場します。そして、物語のところどころで、「妹」と凛、「女友達」と凛という対比を行うために存在しているキャラクターのように受け取れました。

物語自体はは特に山場やトラブルが起こるわけではなく、ひたすら平坦に進んでいきます。ただ、その平坦な道のなかで、ひたすら凛は斗真へ好意を伝え続ける様子を眺めているような感じのお話です。

感想

本作はおそらく続き物になるのでは?という気がしています。

その理由は、タイトルの『妹の親友?もう俺の女友達?その次は?』をまだ回収できておらず、本巻の最後の時点では、凛のことを「妹の親友」と認識していたが、そうではないということを斗真が意識するところで終わるからです。

なので、これから凛との関係がどのように発展していくのかが気になるところです。

あと、各章がとても短いので、すらすら読めてしまいます。自分は読破に2時間かかりませんでした。

すらすらと読み進められる中で、女の子が頑張って好きな人に好意を伝える。

そんな作品が好きな人には刺さる作品ではないかと思います。

一方で、一冊の本のなかで序破急を求めるタイプの読者には退屈に感じてしまわれるのではないかと思う作品でもありました。


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