シリーズ第1巻 レビュー 角川スニーカー文庫

『メンヘラが愛妻エプロンに着替えたら』 感想 レビュー ネタバレ

Kanon

みなさんこんにちは。Kanonです。今回は…


Kanon

花宮 拓夜先生の『メンヘラが愛妻エプロンに着替えたら』の感想記事です。

あらすじ

「晋助の家に『通わせて』? 私なんでもしてあげるから」

大学生・愛垣晋助は地雷系美少女・琴坂静音からいきなりな提案を受ける。

彼女は女子大生の他に「パパ活女子・コトネ」というもう一つの顔を持っていた。

その事実を知った晋助に口止め代わりに『通い妻』にしてくれと願い出る。

「もうメンヘラはこりごり。そう思っていたはずなのにな」 

晋助はこれまでのメンヘラ女子とのトラブルから女性に臆病になっていた。

それでも静音への心配もあり渋々認めてしまったが段々と彼女の献身的な『通い妻』の姿に心惹かれていき!?

ワケあり女子とのハートフル半同棲ラブコメディ!!

『 メンヘラが愛妻エプロンに着替えたら 』花宮拓夜 角川スニーカー文庫 2022年12月1日 発行 より引用

ネタバレあり感想

題材が新鮮

タイトルの通り、メンヘラ気質な女の子との恋物語がテーマの本作品。

王道のヒロインといえばツンデレや幼馴染のように、メンタルの方向性が比較的プラスな女の子です。

一方でヤンデレやメンヘラな女の子というのは、主人公とヒロインの関係を妨げる役割を担うことが多かったはず。

そういう意味でメンヘラな女の子がヒロインというのは、「挑戦だなぁ…どんなお話なんだ?」と興味をそそられます。

メンヘラという言葉で敬遠してしまいそうですが…

メンヘラという言葉を受けてネガティブなイメージを持ってしまいそうですが、このお話は例外です。

確かにヒロインの静音はメンヘラ気質のある女の子なのですが、一般的なメンヘラの怖いイメージではなく、むしろメンヘラな女の子の繊細な部分を描く作品になっています。

また、メンヘラな女の子が自分の弱さを認め、それを克服するのを助けてくれる主人公と恋愛関係へ発展するというのが本筋です。

なのでジャンル的には「困難を乗り越えようとするヒロインと、それをかっこよく助ける主人公」という括りになるかと思います。

実際、読んでいてヒロインの静音を応援したくなる、可愛いと思う気持ちが湧いてくるので、タイトルで敬遠してしまった人はぜひ読んでみてください!

総評

ヒロインの静音が自らをメンヘラ気質であることを認め、それを克服しようとするのですが、素直に応援したくなる物語でした。

あとめちゃくちゃ純粋…

「本当に好きな人以外とは肉体関係を持ちたくない」という考えの持ち主なのも可愛いなと思いました。

そしてこの巻では静音の悩みについて触れられてはいるものの詳細には描かれていません。

あとがきによると2巻が出ればその辺りが描かれるようなので、頑張って布教したいですね(笑)

以上、『メンヘラが愛妻エプロンに着替えたら』の感想 レビュー ネタバレでした。


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