GCN文庫 シリーズ第1巻 レビュー

"あなたがいれば、怖くない" 『センパイ、自宅警備員の雇用はいかがですか?』感想

今回の感想文は、『センパイ、自宅警備員の雇用はいかがですか?』です。

いつものメロンブックスでブラウジングをしていたところに、気になる表紙とタイトルが目に飛び込み、あらすじを検索→購入した作品でした。

流行り?の「JK拾って共同生活系」ものですね。

この手の作品は「ひげひろ」「1LDK, 2JK」あたりを読んできました。

果たして今回の作品はどうだったのか…

紹介していきたいと思います。

あらすじ

嫌いなものは責任と残業。うだつのあがらないサラリーマン・田町創。

そんな創の趣味はネトゲで、彼にはネトゲで知り合った人生の後輩がいた。

あるとき、その人生の後輩(HN:レナファルト)から「オフ会をしよう」と連絡が来る。

これまで男だと思っていた人生の後輩は、実は巨乳JK美少女だった。

しかし、巨乳JK美少女改め、文野楓は極度の対人恐怖吃音症の引きこもりであった。

楓曰く、実はオフ会というのは建前で、実際のところ家出をしてきたという。

そんな楓を創は自宅で匿うことになり…?

といった感じのお話です。


所見

JKとオッサンの共同生活系の物語の展開で気になるのは、やっぱり「共同生活を送るにあたって、どうやって性の問題をクリアにするか?」だと思っています。

「ひげひろ」の場合、オッサンが良識人で、「ガキ相手は興味ねーぜ」というパターンでした。

ただ多くの場合は、そういう考え方で物語を展開することになり、どれもワンパターンになりますよね。

そこで「1LDK, 2JK」の場合は、2JKのうちの1JKを親戚にしてしまうことで、家族で住んでるという体を保つことができます。

それにより、「性差」という問題をクリアにしていると思いました。

この作品の場合は、前者で、オッサンが良識人のパターンでしたね。(というか基本的にこの手の作品のオッサンは良識人ですね…ただJKを自宅に匿う大人が真に良識人なのかと聞かれるとなんとも言えませんが…)

感想

どうしてもこの手の作品は前例があるだけに、展開が読めがちになってしまうので、ストーリー性を求める方には合わないかもしれません。

展開が分かっていても、物語の登場人物たちがどんな現実に葛藤し、それをどう乗り越えていくのか?というところに面白さを求めるところですよね。

また共同生活モノのお約束展開も含まれているので、それを期待している読者も多いことでしょう。

どうやらこの巻だけでは完結せず、物語は2巻へ続くようですので、続きが気になる方は2巻が出せるように、たくさん布教していきましょう。


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