シリーズ第1巻 レビュー 角川スニーカー文庫

"ぼくにとってはきみが、きみだけが、1番" 『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』感想

こんばんは。ラーメン食太郎です。

今回は、『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』の感想です。

この作品は、特にTwitterや書店でのブラウジングで見つけたものというわけではなく、Amazonのおすすめの書籍に上がってきた作品できた。

基本的にこれから読む本を探すときは、

メロンブックスへ散歩→大型書店へ散歩→Twitterを徘徊→Amazonのおススメ

という順番で探すことが多いので、今回はその順番のなかでの一番最後の方法で見つけた作品ということになります。

かといって、作品の質が悪いということは全くなく…。

昨日、感想を公開した『ひだまりで彼女はたまに笑う。』もとてもよい作品でしたが、個人的には『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』もとても満足感が高い作品でした!


あらすじ

中学の時、友達が全くいなかった主人公"前原真樹"は、高校でこそ友達を作ろうと意気込んでいた。

しかし、高校入学後、最初のクラスでの自己紹介では「失敗」をしてしまい、友達を作ることが絶望的な状況になってしまう。

その後、友達がいないままこれまで通り、一人の放課後を過ごす真樹だったが、ある日、「クラスで2番目に可愛い女の子」と評される女の子="朝凪海"から話しかけられた真樹。

なんと海の趣味は先のクラスでの自己紹介の際に触れていた内容とは真逆で、真樹と同じ趣味であり、こっそりと真樹に親近感を抱いていたという。

そんな経緯から紆余曲折を経て、金曜日の放課後だけ海は真樹の家に遊びに来るようになる。

こうして二人は、周囲には内緒で金曜日の放課後を共有する"友だち"となったのだが…?

という感じです。

所見

学園モノのボーイミーツガールだけど…?

今回も前回投稿した『ひだまりで彼女はたまに笑う。』と同様に、学園モノのボーイミーツガールの作品です。

しかし、今回の『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった』は前回の 『ひだまりで彼女はたまに笑う。』 とは異なり、主人公とヒロインの好感度は(+, -)というわけではなく、(0,0)という状態からスタートします。

なので、ストーリの序盤は、主人公がヒロインの気を引いたり、主人公とヒロインが対立したりといった展開はなく、むしろ穏やかに流れる二人の時間が描かれています。

主人公とヒロイン以外の二人にはストーリーの輪の中には登場せず、あくまでストーリのスタート時点での二人の関係性というか、距離感が描かれます。

しかし、この手の(0,0)という状態から関係性を進展させるためには、やっぱり主人公かヒロインのどちらかの意識をまず変えるような"何か"がないと、ストーリーはこのまま終わってしまいますよね?

そんなわけで、二人の仲を進展させるために、この作品の二つ目の要素が重要になってきます。

ヒロインはあくまで"2番目に可愛い"女の子

『弱キャラ友崎くん』に登場するヒロインの一人、"みみみ"こと"七海みなみ"は"日南葵"に勝てないことに葛藤を抱いていましたよね?

(この例えは 『弱キャラ友崎くん』 を読んでいない人には分かりにくいと思います。)

なにが言いたいかというと、自分の身近に、自分よりも優れた何かを持つ人を見ると、その人と自分を比べてしまいがちですよね?

この作品でも、ヒロインである海は自分の身近にいる友人と自分を比べてしまい、その友人に何をやっても適わないことに葛藤します。

そして、海は真樹という"友だち"を取られまいとせんがために、友人には真樹との関係を秘密にしています。

この"友だち"を取られまいとする気持ちが、いつのまにか恋心へと変わっていくわけですね。

そして、秘密の関係を周囲に打ち明けるときのシーンがまた…きゅんきゅんしてしまう!!のですが、これは作品を読んでご堪能ください。

感想

甘々な男女の距離感を楽しめる人にはとてもおススメです!

お互いに行為は抱いているはずなのに、本心を伝えるときほど婉曲的な表現になるのが人間だと思っているのですが、この作品はその典型例でした。

しかも、我々読者は登場人物の関係を俯瞰で見ているので、「どうみてもこの二人両想いやん」と思っているけど、焦れ焦れと本心を打ち明けようとしない二人の姿をみて、こっちがもどかしくなるっていうね…。

けどそのもどかしさを感じさせられている時点で、もう作者様の思い通りというわけです。感服いたしました。

本作は、単巻で完結するので、旅行の際に購入して読んだりといったことにもおすすめできます。

それではまた。


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